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9月10日は℃-uteの日~「がんばっちゃえ!」ハロー!プロジェクト・キッズの14年間~

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9月10日は℃-uteの日!おめでとう!!!!!!

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今年のキュートの日は今までとは違う。

年数を重ねてきたことをお祝いしてきたお祭りの日。無事に迎えられたこの日を祝う喜びの日。

だけど来年は、一緒にこの日をお祝いすることはできない。

℃-uteの歴史の上に残る、最後の℃-uteの日。

 

youtu.be(6:22~)

来年夏での解散を発表した℃-ute。最後のハロコンでの様子がハロ!ステで映像化された。

 

『がんばっちゃえ!』

2002年にハロー!プロジェクト・キッズが初めてこの世にお目見えした時、最年少の萩原舞ちゃんはたったの6才だった。驚きの小学1年生。

あれから14年が経った。

2016年9月現在、ハロー!プロジェクトの正式メンバー(研修生を含めない)の最年少はアンジュルム新メンバーの笠原桃奈ちゃん12歳、中学1年生。 

ハロー!プロジェクト・キッズたちは、現在の最年少メンバーが生まれる前からステージに立ってるし、後輩たちの現在よりも幼い時から、この子たちはハローの一員だった。

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℃-uteのことを語る時、どうしてもBerryz工房についても触れずにはいられない。

ハロー!プロジェクト・キッズの同期でありながら、グループ結成もCDデビューもそして活動休止も。全てにおいて℃-uteの先を行ったグループ。

2015年2月15日、Berryz工房の最後のハロコンは大阪で行われた。そこに私もいた。

ハロコンなので規定事項のアンコールはなし。それなのに、本編が終わり、ベリヲタが涙ながらに「ベリーズいくべ!」「ヲイヲイヲイヲイ」をしていたら、なんと予定外のアンコールがあった。観客も、もしかして挨拶くらいはあるかもしれないと思っていたものの、まさか歌披露があるなんて期待もしていなかった。しかし分かったのは、居座る観客のアンコールの要望に応えた訳ではなく、演者が無理を言い急遽決まった演目であるということ。ハロー!プロジェクト・キッズが揃う最後のハロコンに、最初のハロコンで歌った思い出の曲を歌いたい、と。

急きょ差し挟まれた、アンコールとも言えない歌披露だけあって、とても簡素だった。確か、照明は全開だったし、ダンスもなし。本編の衣装そのままで横並びに歌っているだけ。だけど、その、身一つでも歌える感じが、とてもよかった。歌がカラダに染みついているんだよね。三つ子の魂百までだから。

ベリもキュートもぼろ泣き。観客もぼろ泣き。勿論私も、ぼろ泣き。こうして一つ一つ「最後の○○」を終えていくんだというのが身に染みてきた。挨拶は、「以上、ハロー!プロジェクト・キッズでしたー!!!!」

あぁ、終わっていく、終わっていく。

 

千奈美に、その日の公演を嗣永桃子はインフルエンザで欠席していた。最後の最後になんでおらんねん、と、まことが突っ込み、私は笑った。泣きながら笑った。

ハロー!プロジェクト・キッズが全員揃った姿。新規の私は一度も見れないままだった。桃子はベリ活動休止後もカントリー・ガールズとして活動してくれることが決まっていたので、もう二度と桃子に会えない、という事態にならなくて済んだのは不幸中の幸いだった。

もう一つ千奈美に、この日の映像は、残っていない。たぶん。だからかもしれない。あの日の悲しくも美しかった光景は、自分自身の卒業式のように、ずっと胸の中に大切にしまわれている。

 

映像が残っているといえば、2014年の「Thank you ベリキュー!in 日本武道館」での『がんばっちゃえ!』。この時Berryz工房は10周年。日本武道館2daysをベリキューとしてやり遂げた。泣いてない、笑顔のベリキュー。大人になったベリキュー。これはこれで泣かされる。

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「ハロー!プロジェクト・キッズは壮大な実験」だと言われることがある。 小学生を集めて、大人になるまでの全てを記録する。そんなアイドルは後にも先にもキッズだけだと。当初から、大人になるまでアイドルをさせるつもりはなかったと思うし、一過性のものに終わる可能性が高かったはず。だけど、今になってみれば、「壮大な実験」は大成功だったと、誰もが確信を持って言えるはずである。

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美少女かどうかもわからないような子どもの頃から、ハロー!プロジェクト・キッズとして活動していた女の子たち。15人はまさに、「ハロー!プロジェクトの子どもたち」そのものだったのだと、今になって強く思う。 

 

この夏、℃-uteが解散の道を選んだ時、私は戸惑った。

ハロプロアイドルを修了して、恋愛も結婚も出産もありの大人の女性グループとして活動していくべきで、℃ならそうなれるとずっと思ってきたから。

だから、解散の決断を知った時、すごくがっかりした。

 

だけど、解散発表後に『がんばっちゃえ!』を歌う姿を観て、やっと少し納得できた気がした。

℃は生まれた時からハロー!プロジェクトの子どもだったから、それ以外にはなれないんだ。それ以外の場所で℃としてステージには立てないんだ。そう理解した。

 

西口社長のコメントにある、

最後まで「ハロー!プロジェクトの℃-ute」でありたい、というメンバーの思いを尊重しました。

の言葉や、本人達の

℃-uteはハロー!プロジェクトで生まれ、育てて貰いました。
ハロー!プロジェクトがあっての℃-uteです。
ハロー!プロジェクトでなかったら、私たちはここまで来られなかったと思います。
最後まで「ハロー!プロジェクトの℃-ute」でありたい、と思いました。

の言葉が、やっと少し素直に受け止められたように思う。言葉じゃなくて、最後のハロコンの『がんばっちゃえ!』を歌う姿から、伝わってきた℃-uteの想い。

 

ファンはアイドルの決断を受け止めることしかできない。

そして夢を叶えられるよう精一杯応援することしかできない。

それって、まるで、子どもに対する親の役目みたい。 

 

今となっては神曲だけれど、『がんばっちゃえ!』は不思議な歌詞だ。

リリースされた時にはピンとこなかった。だけど今更、胸にくる。

 

ホントのようなウソのような あなたと出会った寒い季節

嫌なこと全部忘れちゃう あなたと楽しく遊んでいると

 

友情よりも最上級の関係が続いた

これ!といった会話はないけど気持ちは通いあってる!

 

がんばっちゃえ!

毎日過ごす時間は早いもんだね

少しずつ大人になって寂しさを知った

 

がんばっちゃえ!

いつでも心強いあなたで居て

少しずつ私も個性磨いて行きたいわ

GOOD LUCK!

 

がんばっちゃえ! モーニング娘。とハロー!プロジェクト・キッズ+後藤真希 歌詞情報 - うたまっぷ 歌詞無料検索

 

この曲のメインボーカルは後藤真希(16歳)とモーニング娘。('02)が務めているが、どうも歌詞の視点が合っていない感じがあった。大人から子どもに贈る歌でもなく、子どもが成長していく歌でもなく、大人になってきたことを振り返りつつこれからもまだ成長していく決意を持つこの歌の主人公と合っていなかった。だけどどうだろう、あれから14年経ち、当時のコーラスを担当していたキッズがメインを歌ってみると、あまりにもピッタリなのだ。  

キッズの初めての歌を書くにあたり、モチーフをそこに当てた凄さ。この年齢になるまでを見越して書いていたんであれば、やっぱりつんくさんはすごいと思わざるをえない。誰が歌っても盛り上がるようなそんな曲じゃなくて、生きることや普遍的な愛について歌ったあったかい曲を、キッズに与えてくれてありがとう。

 

PVで描かれている風景も、とても平和で良い。

お姉さんたちとキッズが、小さい芽を植えて、育てて、雨の日も雪の日も守り通して、やがて大きな樹になる。そして中心で皆を見守る太い幹となる。その芽に託されたものは平和とかそういうものだったと思うけれど、長い時間をかけて成長してきたのは芽も人間も同じだったなぁと今にして思う。

youtu.be

モーニング娘。の「黄金期」を定めるならば、私なら5期までと6期までの間に線を引く。衰退とかそういうことじゃなくて、「国民的歌手」が「国民的アイドル」に変わっていく「変化」の前の、最後の時期がこの頃だったんじゃないかな、とぼんやり思っている。

そんな時期のモーニング娘。と、生まれたばかりのキッズが一緒に歌を歌った意味。

 

きっと遺伝子なんだ。ハロー!プロジェクトは。

家族のように、妹たちに、娘たちに、子供たちに、受け継いでいかれる。

 

家族から誰かがいなくなってしまっても、そうやって何世代も何世代も、生まれて育ててを繰り返していけばいい。最年長になった℃-uteと共演したハロコンで、後輩たちが受け継いだものもきっとたくさんある。

今のハロメンのほとんどはハローの歴史よりも幼い子供だけれど、℃が育てた後輩たちが新しいハローを作ってくれるはず。

だから大丈夫。そう、信じる。まだ不安なところもあるけれど、来年の夏本当に去ってしまうまでに、足りない部分も育て上げていってくれるはずである。それに、妹たち自身も、℃から学び取りたいと限られた時間を有効に使ってくれるはずだと思っている。

 

 

冒頭の映像に戻るが、この1回のコンサートにもドラマがたくさんある。

ハロメン全員が手をつなぐ最初の円陣で、実際の血縁者である矢島舞美(℃-ute)と竹内朱莉(アンジュルム)が並んでいる。いつになく神妙な顔をしたタケちゃん。

℃-uteメンバーと歌いながら様々な感情を素直に見せるメンバーたち。アンジュルムのりかこはいつもの変顔で必死に涙をこらえる。℃-uteメンバーと年齢が近いあやちょはとびっきりの笑顔で支える。一番新しいグループ「つばきファクトリー」のメンバーあんみぃに泣きつく、℃-uteの最年少マイマイ。

そして、嗣永桃子。ももちがやっと、『がんばっちゃえ!』を歌えた。ハロコンで、℃-uteと一緒に歌えた。泣き崩れる℃-uteメンバーの中に立って、笑顔でステージを支えた。

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この時桃子は、「カントリー・ガールズ プレイングマネージャー」という現在の肩書きではなく、Berryz工房のメンバーでもなく、やっぱり「ハロー!プロジェクト・キッズ」のお姉さん組の一人だったのだと思う。

まだ、ハロプロには桃子がいる。来年の夏、きっと℃-uteを送り出すことになるだろうし、その後遠くないうちに桃子自身もハロプロを去る時が来るだろう。

ハロプロキッズ最後の一人がいなくなるまで、そしていなくなっても、この愛ある家族物語は、紡がれ続けていく。

 

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ハロコンFinal!(舞美)|℃-uteオフィシャルブログ Powered by Ameba

 

愛に包まれて育てられたキッズたちのこれからにGOOD LUCK!と願う。

いちファンとして、これからもハロー!プロジェクトが愛を育んでいける場所であり続けることも、願う。

 

そして、2016年9月10日。

℃-uteメンバーと、℃-uteを愛する全てのteam ℃-uteメンバーが、今日という日を「大きな愛」に包まれて「世界一HAPPY」に過ごせますように。がんばっちゃえ!