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そして新たな物語 「道重さゆみ SAYUMINGLANDOLL~再生~」に寄せて

 

さゆに会いに行きました。

さゆに会えました。

…ごめんなさい。この文字を打ってるだけで、涙が出てきました…。

 

さゆに会えたんです。

 

2014年11月26日のあの日から853日。

2017年3月28日は私とさゆの再会の記念日です。

 

私と、とか言っちゃっていいのかな。いや、良い気がします。

これからまた、思う存分愛を注いでくれていいんだよ、って、さゆが伝えてくれました。

それが、「道重さゆみ SAYUMINGLANDOLL~再生~」公演でした。

 

以下、公演内容に触れますので、これから観に行かれる方はご注意ください。

 

登場を待っている間とてもドキドキして、「本当にさゆは出てくるの?」って疑うような気持ちでした。

復帰第一段のラジオも聞きましたし、写真も見ましたし、既にここまでの公演に行った人も居るんだからさゆが出てこないはずはないのに、なんだかいつまでも非現実的で。

いつのまにか、さゆが居ない時間の方が現実になっていたということに気が付きます。

 

さゆがお休みしている間、なかば本気で「さゆはドールになっちゃったんだ」「さゆは時の中に閉じ込められちゃったんだ」「永遠になっちゃったんだ」と信じていたような気がします。 

なので、再生公演の『休養中のことをファンタジー仕立てで表現』というストーリーコンセプトにも、すんなり馴染めたのかもしれません。

 

サユミンランドールが開幕して、いざさゆが登場した時にもまだ信じられないような気がしました。

 

私の中のさゆは、あの日の横アリのさゆです。

辛そうに、最後の気力を振り絞ってステージに立っていた、あのさゆです。

その日をもって休養に入るのに、自分が主役なのに、その日だけの特別な内容なのに、足がつってしまい踊れなくなり、その場に立ち尽くすしかできなかったさゆ。

予定外の暗転を何度もかけなければならないほど、その場に立ってもいられなくなってしまったさゆ。

それでも使える部分を全て使って、身振りと懸命の笑顔でコンサート進行させたさゆ。

完璧主義なのにこんなことになってしまい、悔しそうだったさゆ。

 

予定通り進むだけで伝説になるはずだったコンサートが、神話になった2014年11月26日。

ちょうど、再生公演に赴く前日まで、その映像を観ていたのも影響しているかもしれません。

あの日のさゆと、今目の前に居るさゆを、比べては涙することの繰り返し。

 

とにかく、さゆが生きてそこに居ることが嬉しかったです。

元気に生きていてくれているさゆを、今この目で見ているという感動。

やせ細っていた3年前よりも健康的に笑って、楽しそうに歌って踊ってくれている奇跡。

今目の前に立っているさゆこそが現実だと理解する度に、涙がポロポロこぼれて仕方ありませんでした。

 

さゆの時間は止まったと思ってたけれど、止めてたのは私だったんですね。

そして、私の時間のどこかも止まっていたのかもしれません。

生身の身体のさゆに会えたことで、また動き出した時間をはっきりと感じることができました。

ショーの内容に『時間』というテーマを取り入れてくれているのも嬉しかったです。

待っていたファンだけでなく、さゆの側でも同じことを意識してくれていることがしっかりと伝わってきました。

 

モニターに映された、さゆの背後で常に時を刻み続ける時計。

しかし現実にはありえない、歪んだ時空。

そして時は止まり、また動き出す。

これからは、同じ時間をまた一緒に過ごしていける。

ここで、一緒に。

それが再生公演の物語。それが、さゆのメッセージ。

 

モーニング娘。でいる限り、誰もが逃れられないのが『卒業』です。

アイドルの『時間』に終わりが来ることは必然であり、どんなに努力しても克服できない困難です。

グループに存在し続ける限り、常に終わりに向かう運命。

それはまるで、『死』と同じでした。

 

だけどさゆは帰ってきてくれました。もうこの時間に終わりはありません。

これからのさゆの時間は、本当の意味で永遠になったのです。

 

再生公演の歌の中で、とても心に残った歌詞がありました。

 

いつになるか知らない再会を

大好きのまま 待っていてくれたから

伝説なんて あと100万個

一緒なら 作れそうよ

 

これまでに作った伝説なんて、ささいなもの。

これからいくらだって作れるのだから、不必要に遠い過去を飾るのはやめて。

とても長い時間をこの星でこれから一緒に過ごしていくのだから。

愛し合う者同士一緒なんだから、毎日が魔法のかかった物語になるよ。

 

さゆ独特の不安定な、しかし力のこもった真実の歌声で。

歌ってくれたのはやさしい希望の歌でした。

 

さゆが生きていく限り、道重さゆみ伝説は新しく生まれ続けるということ。

そして、さゆと私たちが未来に進む時が、やっとやってきたということ。

 

さゆの残した数々の伝説。神話。女神の物語。けれどもそれは過去のこと。

さゆがモーニング娘。だった頃のように、物語の終わりを惜しんだり、悲しんだり。

さゆがお休みしている間のように、何度も繰り返し同じ物語を紐解いたり。

そんな儀式はもう必要ないのだと、さゆが教えてくれました。

 

女神のさゆではなく、等身大のさゆが絵本の中から飛び出してきてくれたから。

 

過ぎた時間に執着し、一人の人間を過去に閉じ込める時期はもう終わったのです。

ゆっくり、ゆっくり。これから一緒に過ごす時間を楽しみにしていきましょう。

 

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ハッピーエンドのその先を、一緒に描いてくれるというのなら。

「再会を楽しみにしていた」とあんなとびきりの笑顔で歌ってくれたのだから。

私たちはまた、さゆの紡ぐ物語の、住人の一人になりましょう。

『変な人たち』*1をさゆが慈しんでくれる限り、さゆに愛をお返ししましょう。

  

 

細かい感想はまた次回まとめたいと思います。

取り急ぎ、気持ちだけ。あふれるさゆへの想いを。

 

 

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*1:「変な人たち、サンキュー」。2014年11月26日、卒業コンサート「モーニング娘。'14コンサートツアー秋 GIVE ME MORE LOVE 道重さゆみ卒業記念スペシャル」卒業セレモニーにて、さゆがファンのことを愛を込めてそう呼んだ。書き起こし→【コメント全文】道重さゆみ、「さゆみのファンの人たちが、ほかの誰でもない、みんなでよかった。」 | モーニング娘。'17 | BARKS音楽ニュース

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