雨の降らない星では愛せないだろう?

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FNS27時間TV にほんのれきし

あぁ、面白かった!「FNS27時間TV にほんのれきし」!

まさか自分がこんなこと言うなんて思ってもみなかった。正直言って、食わず嫌いしようかと思った。けど、ちょっと過去の自分を抑えてみたら、思いがけない今が見つかって、未来が拡がった。おかげで、人生にまた一つ楽しい思い出と、可能性が増えた。生きてくって楽になってく作業なのかな。未来を作る 今 今 今…。

  

食わず嫌いの話

今までの27時間テレビは観たことがない。何年か前、中居くんがほとんど寝そうになりながら、それでも頑張ってクイズ?に答えていたのをちらっと観たくらい。

「今年は何が起こるか分からない!乱入!大暴れ!」みたいなイメージが苦手だった。「恒例のナントカが今年も登場!毎年お楽しみのあのコーナーも!」っていう煽りも、それ知らんし…と思ってた。

内輪受け。大衆向けといいながら、昔から見てきて分かる人だけが分かる、そんな空気感。ま、要するに古いと思ってたのかな。

それにたぶん、もともと生放送の番組はそんなに好きじゃないのも関係している。

破天荒とか、無駄なだらだらした時間とか、意味のない引き伸ばしとかが苦手。入念にリハを重ねてきっちり編集したものの方が好き。何が起こるか分からない面白さより、作り込んだ面白さの方が好き。(バラエティーにおいては、ね。スポーツ中継をスポーツバラエティーに作り込むのはだいっきらいです。)予定調和の方が好きなのかな。

 

そんな自分が初めて27時間テレビを録画してまで観たのは何故かというと、もちろん村上信五さんの活躍を見届けるためである。

27時間テレビ…。たぶん、これまでのテイストのままだったら、村上信五さん出ずっぱりでも観なかったかもしれない。「観たくない」が「観てもいいかな」に変わったのは村上さんの魅力が勝ったからである。

とはいえ、総合司会北野たけしさん、キャプテン村上信五さん、と発表された時に、実際どれくらいどんな仕事をされるのかは分かっていなかった。

総合司会6割、キャプテン4割くらいの働きをイメージしていた(Mステのタモリさんと女性アナウンサーくらいの)のだけど、実際には村上さんが実質メインだったように思う。各番組のセレクションにゲスト参加する役割は、たけしさんじゃなく村上さんだった。ドラマを除き、日曜の朝から夕方までいつテレビを付けてもほとんど村上さんが出ている状態。すごい。

 

27時間かけて日本の歴史を全部やると聞いた時には結構だらだらするのかなと予想していたけど、時代ごとにそれぞれ別番組として独立していたのでそんな印象は持たなかった。27時間通して動いている企画も無かったので、途中からでも好きなところだけでも観やすくなっていたと思う。また、番組のブロックが切り替わると、出演タレントや編集の持ち味が変わるので、くどくなかった。

 

テーマを決めて番組ごとに扱わせると、番組ごとの個性がよく分かる。

坂本龍馬なんて取り上げやすいのかドラマ含め3回以上は扱われてたけど、同じ人物を扱っても切り取り方が変わる。

額を変えて見せ方を変える面白さ。各時代の導入部分でフジテレビ系アニメとのコラボが流れるんだけど、ちょうど日曜夕方にサザエさんがハマっていたのには感心した。特に内容を特別に作る訳じゃないのに、この枠にハマることで「昭和時代の風俗」というテーマでもってアニメを眺められる。

インタレストアートと同じで、見せ方が変わると見え方が変わる面白さ。もちろんそれは、人によってはちっとも面白く感じなかったりするけど、面白く感じる人もいる。それをきっかけに初めてその土地に興味を持つ人もいる。そのもの興味を掻き立てられる人もいる。

また、番組にとっても普段と違うネタを扱う面白さもあったのだと思う。(元ツイがどなただったか忘れたけど、スカッとジャパンの制作関係者のツイートでそんな趣旨のものが回ってきた。)テーマと番組の掛け合わせは、良い相乗効果だったと思う。

 

27時間テレビを通して特に面白かった企画は、安土桃山時代『学ぶ ヒストリー劇場 大地震と富士山噴火と人々と』。

大災害のせいで天下人の運命が変わった話や、富士山噴火の天地返しの話など非常に興味深かった。そして、真一さんと村上さんが話を聞く役なのだけど、2人とも関西出身であり、阪神淡路大震災の経験を語るなど、人選にも意味が持たされておりとても良かった。

「我々は災間を生きている」という言葉が非常に印象的だった。私たちは過去から学んで、未来に備え、今を生きなければならない。

もちろん、過去から学ぶのは天災に対する備えだけじゃなく。この直後に流れるニュースで、核兵器のことを扱っているのを見て強く思った。戦後を維持しなくてはならない。今を戦間にしてはならない。

 

あと、ドラマ3本がどれも傑作だった。どれも現代テイストを交えたコメディーで、ものすごくツボだった。

『源氏さん!物語』では、平安時代の人たちが何故か野村周平さんや菅田将揮さんや西野カナさんを知っていたりするのだけど、タイムスリップもので過去世界の人たちが主導権を握っている時点でおもしろい。光源氏は実在の人物ではないのでタイムスリップものとは言えないかもしれないけど(笑)。

『私たちの薩長同盟』…観た後にこのタイトルを改めて読むとじわじわくる。坂本龍馬は完全に添え物で、おりょう主役。女たちの薩長同盟。「私と○○さんの問題だから黙ってて」…って、薩長同盟ってそんなのだったっけ?(笑) 「幕府なんてぶっ潰しちゃおうね♡」の台詞もインパクト大だし、剛力彩芽演じるおりょうさんとっても生き生きしていて気持ちがよかった。ブチギレて刀を握る目の冷たさにもしびれた。

『僕の金ヶ崎』…これはもうひどいとしか言いようがないけど(笑)個性的なキャラクターの会話劇が楽しかった。バカリズムさん演じる服部半蔵が天井裏から刀を落としたりして謝る言い方が、無気力なファミレス店員さんが皿を割った時そのものでおもしろかった。

どれももちろん史実ではないのだけど、これくらい気の抜けた歴史ドラマがあってもいいんじゃないかな。予算がなくても合戦シーンは人形でいいんだし(笑)。

バカリズムさんの書いたドラマは初めてだったけど、面白かった。新しい出会いがここにも。

 

生放送であること以外に、観るか悩んだ苦手要因がもう一つあった。

実は、私は北野たけしさんが苦手。

世代なのかな…。物心ついた頃にはあまりバラエティーで活躍しているイメージもなく、ガラの悪そうな映画を作って絶賛されていることと、昔は暴れまわっていた?ことのイメージが強い。滑舌が悪くて聞き取りづらく、唐突なことを言う感じもあり、人の話を聞けないアブナイ人なのかなと思っていた。

そんな先入観を持ったまま27時間テレビを観ていると、何回か「あれ?思っていた感じではないな?」という瞬間があった。クロニクルでも「知らない若造たちの、若い感覚のロケつまらないんじゃないかな…観てくれるかな…」とまで思っていたけれど、きちんとVTRを観て茶々を入れていたし、笑うところでも(微かに)笑っていた。

村上くんが何度も言っていた通り、クイズでは真っ先に正解を出してしまうのもすごかった。(空気を読んで適度に間違えるのが今のバラエティーのセオリーかなとも思ったけど、そういうセオリーに従わないポリシーなんだよね、たぶん。)歴史という出題範囲の広いクイズで、全く時代の違うものと間違えてしまう恥ずかしさも恐れず、バンバン回答できるのはすごいなと思った。変にプライドの高い私にはできないかも、と自省した。確かこんな感じだよ、と話すものがことごとく合っているのはすごい。思っていたよりも博識な方だった。

バカリズムさんのフリップネタのテンポとの噛み合わなさは多少気になったけど、変にヒートアップする感じの口の挟み方ではなかったし、うまく周りに温和な人たち(村上くん、波瑠ちゃん、バカリズムさん)を配置したのが功を奏したと思う。

フィナーレで池上彰さんと想像以上に話を引き出し合ってるのにもまた驚いた。一番怖いことは何かという質問に、「自分が面白くなくなっているのに気付かないままレギュラーを続けてる状態になるのが怖い」と答えているのを聞いて、かなり印象が変わった。担ぎ上げられることへの恐怖。そうなりつつある自覚があるんだ。無いと思ってたけど、意外と自分のことを見つめる人なんだな。バイク事故がもしかしたら自暴自棄が引き起こしたものなのかもしれない、その当時は退院しても暗いニュースばかりで落ち込んだ、というような話も興味深かった。

あと、よく物真似されている、肩を上げる仕草(ダンカンバカヤローの動き)を時たま見られたこと。本当にするんだ!ってちょっと愉快だった。

そんなことすら知らない私が27時間テレビを観たということは、たけしさんというレジェンドが番組に人を引き付けたからではない。というのもまたテレビ業界の人には意外なのかもしれない。

 

村上くんの話

村上信五のタレント価値、というものは、実際今どのくらいのものなのだろう?

 

実力は折り紙つきだと思う。

勘のいい返し。初対面のどんな性別・年齢の人にも臆さず距離を詰める。時に頭をはたく、時に触れるなどして物理的にも距離を詰める。まっすぐ目を見て人の話を聞く。相槌はもちろん欠かさない。時にオウム返しをし、時に言葉を変え、話をまとめる。次の言葉を引き出す質問を投げかけ、相手を気持ちよく喋らせる。カメラに抜かれる位置やタイミングを把握している。

それなのに天然。人懐っこい。どんな生活してるんだろうと想像を掻き立てるところがある。もしかしたらあざといのかもしれないほどかわいい。

各地のTV局からアナウンサーやタレントが一堂に会するコーナーは壮観だった。あの中の一体何人が村上くんと面識があったというのだろう。共演者同士も連携が取れないまま、メインとひな壇とのラリーになる。司会者を信用してボケを繰り出す姿。初めてお会いするであろう地方局アナウンサーをイジる姿。良い空気感だった。その場を支配しているのは、明らかに村上くんだった。

大人数を相手にトークを捌く姿を見ていると、交差点の真ん中で交通整理する人の姿のようだと思うことがある。その鮮やかなる技術。もはや超人技術を見ている気にすらなる。お見事。村上信五は現代の聖徳太子なり。

 

知られているのに手あかがついていない。親しみやすいのに大物(事務所のネームバリュー)。若いのに若すぎない。よくよく考えても村上さんの立場の人って本当に稀有じゃない?

レギュラーも多く、幅広く仕事しているわりに、深夜やお昼が多くまだゴールデンでは活躍していない印象。そんな人をいきなり27時間のメインに据えるのはもしかしたら冒険だったかもしれない。 Jのゴリ押しと言われかねないのかもしれない。

そして積んだ経験値…。27時間分だけではなく、リハも重ねて実質倍以上の経験値をごく短期間で得た村上さん。実力と実績の短期合宿。共演したタレントさんも多いだろうし、関わる多くのスタッフさんにも印象付けただろう。

村上さんがTV業界に打って出た瞬間を見たのだと思う。その時歴史が変わった。

 

 放送後、一番好きだった記事。

news.mynavi.jp

"たけしから地方局のアナウンサーまで、絶え間なくツッコミ続けたスキルと胆力は、掛け値なしで素晴らしかった。同時に、村上は今年の『27時間テレビ』でものすごい経験値を得たことになる。 "

 

まず一番に取り上げられて、観た人観てない人がやいやい言うのが視聴率。

視聴率…ってなんなんだろうね。それは、視聴者にとって必要な情報なのかな。

だってそれは広告出稿料金を決めるためのものでしょう?テレビ局と広告代理店とスポンサーとの間で必要な数字じゃん。数字が良いから面白いとか、数字が悪いとつまらないとか。そんな訳ないよねっていつも思う。そんな取り上げ方もううんざりなんだけどな。

視聴率、視聴率といっても、テレビ局は視聴者ではなくその手前のスポンサーを見ている。勿論それは、収益がスポンサーからである以上逃れられない限界なんだけど、ごく限られた人数でしか計っていない数字を大層に掲げてほしくない。昭和じゃなく平成も終わろうという時代なんだから、いいかげんに実数で計測してほしいものだ。まぁ、それをすると困る人たちがいるからあえてそのままなんだろうけどね。水増しあさましいね。 

…日頃思ってることに話が脱線したけれど。

こうやってテレビというものに幻滅して遠ざかっていた自分が、またテレビを観るようになったのは、テレビタレントである関ジャニ∞を好きになったから。不思議だなぁと思う。

でも、テレビが好きで、テレビに憧れて(横山くんの「俺らが観てたフジテレビや!」って言葉はとても良かった)、テレビの面白さを教えてくれるテレビタレントが生き生きお仕事してる様子を見守るのは楽しい。

  

 

歴史を扱うわりに内容が浅いと言われているのもいくつか見かけたけど、有名な話だとしても今回組み込まれたことで知ったこともいくつもあって、自分にとっては面白かった。この「自分にとっては」が、自分にとって大事なので、大満足。

観ながら、「これどういうことだろう?」「それ初めて聞いた!」っていう気になる単語を、即手元のスマホでググってWikiのページを開いておいた。本当は一時停止しながら資料集をめくりたい程だったけど、それでは放送についていけない。だから、後からじっくり読む。そんな楽しみもくれた。

たった2日間で豊かになれた。テレビをきっかけにして興味が広がった。

フジテレビのスローガンだったっけ。「楽しくなければテレビじゃない」。

うん。ほんと、その通りだ。テレビって、楽しいんだね。

村上くんにきっかけをもらって、久しぶりにテレビに釘付けの週末だった。今後どんな形に育っていくのか楽しみだ。

 

福岡で関ジャニ∞のコンサートをやり遂げて、27時間テレビもやり遂げて。

村上くん、本当にお疲れさまでした。夏の終わりに素敵な時間をありがとう。 

 

TVガイド PERSON VOL.48

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TVガイド PERSON VOL.54

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TVガイド PERSON VOL.61 (TOKYO NEWS MOOK 644号)

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