雨の降らない星では愛せないだろう?

ハロー!プロジェクト、関ジャニ∞、その他つれづれ

平昌オリンピック 男子シングルFS

凄かった。はー、終わった。

 

平昌オリンピック 男子シングル リザルト

http://www.isuresults.com/results/season1718/owg2018/CAT001RS.HTM

SPリザルト

http://www.isuresults.com/results/season1718/owg2018/OWG2018_MenSingleSkating_SP_Scores.pdf

FSリザルト

http://www.isuresults.com/results/season1718/owg2018/OWG2018_MenSingleSkating_FS_Scores.pdf

 

第1グループ…デニス・ヴァシリエフス、マッテオ・リッツォ、パウル・フェンツ、ハン・ヤン、田中刑事、モリシ・クヴィテラシヴィリ

刑事は4Sがようやくオリンピックで入って本当に良かった!一つ一つの経験が刑事をより強くしてくれてるよ。今までもそうだったように、今回も、これからも。

全体的にまず第1Gの内容じゃねぇし。クワドも3Aも当たり前だしPCSも申し分ない。トップ選手が宇宙大戦争だから地球人は肩身が狭いねぇ。充分凄いのよ。ただ、やっぱり抜けコケレベル揃えられない部分があるし、試合で発揮できるものこそが実力だから、心臓に毛を生やして今後も頑張ってほしい。まだまだ皆これからが楽しみな選手ばかり。怪我しないでね、辞めないでね。

 

第2グループ…アレクセイ・ビチェンコ、ダニエル・サモヒン、ネイサン・チェン、ミーシャ・ジー、ジュン・ファン、ブレンダン・ケリー

個性豊かな集団。イスラエルの大ベテラン・ビチェンコさん→イスラエルのニュースター・サモヒンへの流れが非常にドラマティックだった。ビチェンコさんは今大会総じて良い演技ができていて、いつも嬉しそうなのを観てて嬉しい。30歳が誰よりも楽しんでいるのは良い光景だ。19歳の後輩の演技をずっと見届けているのも良い光景だ。つなぎやレベル取りなんか関係ないよって具合にその世代らしいスケートを貫いているのもまたビチェンコさん。

ネイサンは4Lzと4F-2Tと4Fと4T-3Tと4Tと4Sと3Aと3F-1Lo-3S。一昔前の鬼構成を鼻で笑うかのような人類の夢みたいな構成。単独4Fがお手付きになったのは非常に勿体なかったけど、6本認定ってどこでもドア並みの凄さ。ジャンプだけでなく、スピンステップもレベル4を揃え、軒並み加点、PCSも8点台と9点台という恐ろしさ。SPは魔物にやられてしまったけど、このFSは伝説です。

そのすぐ後の滑走がミーシャなのがまたドラマティックな流れ。いつでもどこでも彼のスケートは彼だけの世界だから、ネイサンという特大漬物石にも自分を見失ったりしない。技術と表現は二項対立するものではないけれど、フィギュアスケートというスポーツの面白いところを、すごく象徴的に表した滑走順だったと思う。

 

第3グループ…ヨリック・ヘンドリックス、キーガン・メッシング、ヴィンセント・ゾウ、ミハイル・コリヤダ、ミハル・ブレジナ、アダム・リッポン

キレッキレのヨリヘン、3Aはともかく4Tでしっかり稼いだめっちゃカナディアンメッシング。ヴィンスもまたUSAのTESバイオレンスでネイサンに続く。

コリヤダは団体戦からずっと彼の日ではない演技が続いてしまったので、辛いオリンピックになってしまったかもしれない。目指すものも目指すところもまだ遠くにあると思うけど、いつか必ず大きなものを手に入れてほしい。 

リッポンの鳥は本当に良いプログラムだし、後半に入れた3A2本をこらえてるところで涙決壊しちゃった。美しく着氷した3Lz。

 

第4グループ…ドミトリー・アリエフ、ボーヤン・ジン、パトリック・チャン、羽生結弦、ハビエル・フェルナンデス、宇野昌磨

尋常じゃなく緊張して心臓がドキドキした最終G。こわいの気持ちも、ワクワクの気持ちも。私のボーヤンが男気溢れるガッツポーズをした瞬間、天天を可愛がる気持ちとは別に、気付かないうちにボーヤンに惚れたのでした。泣いてたね。やりきったね。良かったね。

パトリックの演技中が一番私情を込めて(?)応援したかもしれない。

軸が曲がった根性降り続いた時点で涙目だったのに、3A2本意地で降りたところでびっしょびしょに泣けてしまった。抜けとステップのつまずきは痛かったけど…やっぱりシームレスなスケーティングが最高だった。私はパトリックのスケートが、大好きです。美しさを教えてくれてありがとう。演技を終えて、これまで背負ってきたものを全て吐き出すように一息ついたあの表情を、ずっと忘れないと思う。Hallelujah。

そして宇宙大戦争。

まずは羽生さん。あの落ち着き、あの重厚感は一体なんなのか。異次元の滑りというか、異界の人みたいな空気。それでいて後半のあの高ぶり、高まり。ジャンプの軸・流れが美しいを極めてる。所作とスケーティングが強さを極めてる。REPになった4Tとこらえた3Lzは惜しかったけど、ここまで戻してきたことがまずとんでもない。金メダル本当におめでとう。66年ぶりの連覇おめでとう。冬季五輪1000個目の金メダルおめでとう。生ける少年ジャンプがまた一つ伝説を増やした。

ハビは4Sの抜けが…。そこから焦ってもっと大変なことになるかと思ったけど、最後まで魅せきったのすごく良かった。ベテラン大本命はベテラン大本命なりに、多くのものを得てこの4年間を過ごしていたんだなぁ。ぴょんぴょんしてるコーチ陣かわいすぎる。ラ・マンチャの男の“見果てぬ夢”のままにならなくてよかった。銅メダルおめでとう。

しょうまは本人比でわりとボロボロだったと思う。けど、最後まで気持ちが切れてない良い演技だった。気力とこれまでの努力が今日のしょうまを支えたんだと思う。正直悔しいはずで、これはどこかからの受け売りなんだけど「金は嬉しい、銀は悔しい、銅はほっとした」という言葉は、ペアの表彰台もそうだったし、今回もそう見えた。もっともっと誇らしく思ってほしいけど、マイペースにまた練習に打ち込むのがしょうまなんだろうな。初出場、銀メダル、心からおめでとう。そんなことないとあなたは言うけど、あなたのスケートはまた誰かの憧れになったはず。

 

「羽生が、王者でした!」

SEIMEIのドンドン!のところ、FSでは背中からのカメラアングルで非常に残念だったのに、表彰台の一番高いところでやっちゃうんだから! 本当に、羽生結弦はこの世界の主人公みたいだ。

直後インタで語った「右脚が頑張ってくれて」「右脚に感謝」という言葉。現地に入った時に「滑れるのが嬉しい」という境地に至ってるのを見て、この人は良い形で五輪を迎えられたんだなぁと思ったものです。とはいえ、故障は美談でもなんでもなく、苦難に間違いない。怪我して良かったね、とはならない。

けど、身体が快調でも気持ちが先走っては演技にならないし、その逆で、気持ちしか出来上がっていないのに滑りが仕上がっていないと話にならない。会心の演技のためには心技体が一致する必要があるし、更にそのためには状況とか運とかも含め、色んなものを自分のところに集める力みたいなものが必要なんだと思う。それがいわゆる「持ってる」ということなんだろうなぁ。

ソチでは魔物にやられたけど、平昌では「魔物が助けてくれた」そうですよ。魔物すら後押しする。それが王者の力なんですね。その心持ちでいられるということが、もう勝っているということなんでしょう。魔物がどう働くかは自分次第。

「生きててよかった」 

日本男子。本田武史先生がソルトレークシティーのあの時代に4位入賞、その本田先生と世代交代する形でトリノで初出場を果たした高橋大輔さんがバンクーバーでアジア人初の銅メダル。ソチで羽生結弦さんが金メダル。そして平昌で羽生さん金メダル、宇野昌磨さん銀メダルのワンツーフィニッシュ。こんな素晴らしい歴史物語が、創作じゃなく現実だなんて。

 

今回と、これまでと、そしてこれからに思いを馳せる。フィギュアスケートは、本当に素敵なスポーツです。