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稲場愛香カントリー・ガールズ卒業に寄せて

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2016年8月4日夜22時。その知らせはやってきました。

持病の悪化により活動休止中だったカントリー・ガールズ稲場愛香の卒業。

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このパターンで元のように復帰することは稀なので、もう覚悟していたようなものだったんですが…。それでもやっぱり泣いた。

 

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稲場愛香|カントリー・ガールズオフィシャルブログ Powered by Ameba

 

この事務所の公式発表は建前がいっぱいあるので、卒業理由に関してファンが素直に信じられないことがほとんどです。(まぁ、この事務所に限らずアイドルの「学業優先」の5割は、恋愛スキャンダルだと思っています。)最近は、ステージ上や公式サイトでの発表以外にも、メンバー本人のブログや、「ハロ!ステ」(毎週水曜21時更新のYou Tube動画)での発表という荒業も覚え、気まずいことは夜遅くにこっそり発表という形式が今回も取られました。すごい芸能事務所。

突然すぎる脱退・卒業は珍しいことではありません。ですが、大体のメンバーの場合、メンバーや本人の動向に変化が現れ、ファンの間ではひそかに取沙汰されていたりします。

モーニング娘。'15を急に卒業することになった鞘師里保ちゃんは「起き上がれなくなった」というエピソードをラジオで話し、体型変化も起こるなど心身の限界が見てとれました。公式理由は将来を見据えて海外留学、というものでしたが、それ以外にも要因があったであろうことは明らかでした。

デビュー直後に脱退した同じカントリー・ガールズのメンバー島村嬉唄ちゃんの場合は、ブログの更新が止まり、メンバーもうたちゃんに触れなくなり、他グループのコンサート会場の関係者席にうたちゃんだけがいない…と日に日に不安要素が増えていく状況でした。敏感な人はブログ更新が止まった時点で兆候を感じており、今きっと事務所が引き留めているはず…と信じて待ちましたが、結局「保護者の同意が得られない」という理由でそのまま姿を見せることなく去ることになりました。

ハロプロ研修生の生え抜きで結成されたJuice=Juiceは、インディーズデビューでWセンターを務めたうちの1人大塚愛菜ちゃんが、メジャーデビューが決定した途端「まだ納得できる歌が歌えない」との理由で脱退。フレッシュフルーツがキャッチコピーのグループなのに、デビュー時に既に暗い影を落としてしまうというなかなかの失策です。しかもその後つかぽんは謎の地下ドル活動に精を出すという。それなら何故優良アイドルの座が保証されているハロプロでは駄目だったのか…一説には保護者と契約面で揉めたとも言われていますが、真相は謎のままです。

現在は体調が安定したためにグループに復帰したJuice=Juiceの金澤朋子ちゃんは、子宮内膜症を公表する前から、日によってライブに参加したりしなかったりという状況が続いていました。しかし理由は公には明かされなかったため、様々な憶測が飛び交っていました。病名が公表されたことにより、勿論かなともの体調が心配ではあるものの、ファンは突然の理由不明の脱退を懸念することなく、ある種安心して応援することができるようになったのです。

色々と書きましたが、今回のまなかんのケースは過去の前例のどれにも当たらないような、少し特殊な形でした。まなかは、健康上の理由でイベントが中止になったことがあるわけでも、パフォーマンスを途中で抜けたことがあるわけでもありません。「持病の喘息」は初耳でしたし、それが悪化したという報告もかなり唐突に思えました。つまり、ファンならではの「あぁ、やっぱりね」が全く無かったのです。健康優良児に見えたまなかが急に体調を理由にお休みする。怪我以外での長期療養は稀ですし、その時点で夏のハロコンの出演はしないと明言していたのも少し奇妙でした。だって3ヶ月は確実に回復する見込みがないってことですから。

 

キャリアを重ね、計画的に将来のビジョンを持ってグループ活動から抜ける、というのが「卒業」なら、今回のまなかの場合は明らかに「脱退」に当たると思います。事前の予告もなく、卒業コンサートもなく、それどころか本人の口で語った映像すらなく、顔も見せないまま雲隠れ。まなかは本当に元気で何処かにいるの?それすら分からない。もっと言えば、鞘師もほとんど脱退に近かったと思いますし、ハロプロではありませんが、つい先日発表されたばかりのLoVendoЯ魚住有希姐さんもバンドを「卒業」ではなく「脱退」だと思っています。

というか。明らかに取り繕った「卒業」が嫌だ。「脱退」でいいじゃないか。

事務所にとってもグループにとってもハロプロにとっても本人にとっても、「脱退」は経歴に傷がつくとの考えなんでしょうが、それよりも「卒業」の価値が薄まる方が、私は嫌だ。

 

そしてもう一つ最近気になる「グループは卒業してもハロプロには残る」扱い。

光井愛佳。そして鞘師里保。えっと…ハロコンには出ないんですよね…?ソロでライブしないですよね…?だって留学してますもんね。そっかじゃあ出れないね仕方ないね!…じゃねぇよ!!愛佳帰ってきて事務所スタッフしてたのにまたNZ行っちゃいました。いつハロ卒するんだよ!区切りつけろよ!鞘師もソロ歌手になるという可能性がなくはないですが、20歳前後でソロデビューするとして…ハロプロで?アイドルだよ?事務所に残ってもいいけどハロじゃなくていいじゃん!大体「ハロコンがスケジュールの足かせになるから」という理由で真野恵里菜ちゃんはハロプロ卒業したんじゃなかったのかよ!ハロコン免除されてるハロメンってどういうことだよ!!

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本日(2016年8月5日)時点でのハロプロ所属アーティスト。カントリー・ガールズアー写はさっそく6人になっていますが、ページを開くとまなかがCDジャケットから消されることもなく、メンバーに名前もありました。(と思ったら、個人ページは消されていた!!!)

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こちらは同じく本日時点でのアップフロントプロモーション所属タレント。

道重さゆみはハロには残ってないですが、UFPにはいます。光井愛佳はOGの所属が多いジェイピィールーム所属です。鞘師はハロでありUFPなので純粋にハロメンと同じ扱いと言えるでしょう。Berryz工房の面々も関連会社に散り散りに所属しています。アンジュルムを卒業して作詞家になった福田花音とそのうちミュージカルスターになる田村芽実はハロではないけどUFP所属。そして稲場愛香←New!  印象としてはタレントとして実働のない、籍だけのハロプロOGが所属するのがUFPという感じですね。そして稲場愛香←New!  関連会社多すぎてややこしすぎてクラクラしてくる…。

鈴木香音はきっぱりと芸能界を引退し、事務所には所属していません。これは逆に珍しいですね。心身やアイドル年齢の限界パターンでアイドルを卒業し、タレント活動はしていない人達の事務所所属については色々な噂があります。①他所に移籍するまでのつなぎか、とりあえず所属させて飼い殺し。②契約期間が残っている。③労災代わり。どれも口さがないアイドルヲタクの下種の勘繰りですので、純粋なファンの皆さんは真に受けないでくださいね。

 

まなかの場合は、一応事務所に籍が残っているので、解雇という訳ではなさそうです。事務所と揉めた、事務所を怒らせた、問題を起こした末の解雇は、もう未来がないので…ほっとしました。

そして、この扱いを確認したことによって、私があまりにも穿った見方をしていたな…と思い知らされることにもなりました。冒頭にも書いた通り、私はまなかの持病だという喘息を疑っていました。全くの嘘という訳ではないにしろ、何か他の要因を隠すための建前じゃないかと。もっと言えば、事務所にとって都合の悪い理由を隠しているんだと思いました。

今でも、表に出てくることだけが全てじゃないと思うし、出されたことをそのまま全て信じる気持ちになれないのがハロヲタとしての悲しい性ですが、今回の発表を読んで丸っきりの嘘でもなさそうだと分かってほっとしました。某所では休養理由を疑われ、心無い中傷をあれこれ書かれていましたが、真実なんてどうせ一生ファンには分かることはないのだから、私は事務所とまなかんを信じることにします。あれこれ情報を求めてさ迷っていた時に見付けた、「本当の事こそ嘘っぽく見える法則」という言葉を自分に向かって唱えようと思います。

でもやっぱり、挨拶がないのはさみしいです。どうして表に出てこないのでしょうか。もう東京には居ないんでしょうね。ファンも気持ちの整理を付けづらい卒業です。北海道でタレント活動をしてくれるなら区切りを付ける必要はないのですが…。巷では、つい最近創設された「ハロプロ研修生北海道」に何らかの形で関わってほしいと望む声もあるようです。タイミング的に確かにドンピシャ。でも何故今だったかというのは、次のシングルレコーディング等の作業を進めていくためにメンバーを確定させたかったというのが、私は有力じゃないかと思います。グループが次に向かっていくための卒業、そういう風に捉えていたいです。

 

カントリー・ガールズは、本当に困難が多いグループですね。インディーズデビューの予定がうたちゃんフィーバーにより急遽メジャーデビューという異例の展開を見せていたところに、デビュー直後のエース脱退というまさかの事態。絶対人気のエースを置くのは珍しいなと思っていたのにその子が一抜け。次のシングルではつまりエース抜き状態の5人。2人補充して7人で3枚目のシングル、バランスが良くなったかと思いきやここでまた、なんと6人体制に逆戻り。

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お姉さん3人とお子様3人のバランス。

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年少2人とお姉さん3人(あるいはお姉さん2人とお婆さん1人)のバランス。

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追加メンバー2人により子ども2人、中堅2人、お姉さん3人のバランス。各年代での見た目のキャラクター配分もばっちり。

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そして今。なんだか一周回って釣り合いが取れてしまっている。

後ろの4人は公式発表前に残りのメンバーでアー写を撮影するのをもう2回も経験してるんだね…。 そして2人ははじめての経験。満面の笑みができないのは当然のことながら、みんないつもどこか悲しげなアー写は見るのもつらい。桃子に至ってはBerryz工房でいた11年間よりもメンバーチェンジの経験が多いんですよね。たった1年9ヶ月で。

 

稲葉愛香は、2013年5月にハロプロ研修生19期生として16歳で加入。その翌年にカントリー娘。から改名したカントリー・ガールズに抜擢。カントリー娘。と言えば北海道なので、北海道出身のまなかんがメンバーに選ばれたのは適材適所でした。だけど、そのまなかんが東京で体調崩して北海道に戻るっていうのはなんとも言えずせつないです。カントリーでしか生きられない娘。だと体現してしまった。この言葉はあまり言いたくはないけど…カントリー娘。やっぱり呪われすぎ。

グループから「嬉」が抜け、次に「愛」が抜けてしまった。でも、私はカントリー・ガールズが大好きなので、そんな状態でもこれからも今までのように幸せをいっぱいくれるグループでいてくれることを、心から信じています。

 

活動休止を発表した4月28日のブログの最後に、まなかんはこんな言葉を残していました。

その日まで、どうか・・・
      『稲場愛香』を
忘れないでいただけたら嬉しいです。

稲場愛香|カントリー・ガールズオフィシャルブログ Powered by Ameba -2ページ目

 

昨日、まなかの卒業が発表された後、私は泣きながらMV巡りをしました。

そしたら、まなかがあのフレーズを歌っていたのです。

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「愛おしくて忘れられないでしょ」。

…本当に、その通りすぎる。

愛香のことが愛おしくって、お休みしてる間もずっと忘れることなんてできなかったよ。そして、これからも。

 

でも、前に進まなきゃ。

 

夏のハロコンに参戦し、思わず涙を流してしまった私。

まなかのいないカントリー・ガールズがさみしくてさみしくて。不在のポジションが空けてあることや、まなかのパートを別のメンバー歌ってることが悲しくて悲しくて。推しはむすぶなのに。

ここには楽しいとしか書いてませんが、実は、新曲「VIVA!薔薇色の人生」を聞いても、涙してました。

困難、荒波、大歓迎 私なら大丈夫です! 薔薇色の人生
このフレーズから「うたちゃんのことやまなかんのことがあり、それを受ける残りのメンバー」を強く感じ取りました。力強く笑顔で歌い上げる姿に頼もしさを感じて目頭が熱くなりました。でも、笑顔で頑張る姿に勝手に健気さを感じるなんて、なんとなく罪悪感みたいな気持ちもありました。
 
そしたらなんと今日のブログで、同じ年長メンバーとして活動した山木梨沙ちゃんがこの曲のまさにこの部分を引用して、愛香卒業に際してのコメントを書いていました。
「困難、荒波、大歓迎
私なら大丈夫です!」
 
大好きな「VIVA!薔薇色の人生」の歌詞のように、前向きな気持ちで頑張ります。

稲場愛香ちゃん/山木梨沙|カントリー・ガールズオフィシャルブログ Powered by Ameba

この文章を読んで、あぁやっぱり、私が感じたように、背後にあるメンバー達自身のことを想いながら聞いても間違いではなかったんだなと分かりました。

カントリー・ガールズはこんな風に逆境を乗り越えて力に変えていけるグループだと、歌で発信しています。その可愛いパフォーマンスには、今後「強さ」が更に加わっていくことでしょう。いなくなったメンバーを忘れることはしなくていい。いなくなったことでグループに残せたものもあるから…。

グループ活動から身を引いたまなかも、きっと別の形で笑顔でいてくれるはずです。なので、そんなまなかの体調の安定を祈りながら、できる範囲での活動を期待して待ちたいと思います。そして勿論、これからのカントリー・ガールズも、どんな形のカントリー・ガールズも、しっかりと応援していきたいなと思います。

 

 

まなかのここが好きポイントをいっぱい書こうと思ったのに、もう全然書き切れない。少し落ち着いたらまた改めて書くかもしれません。

もう気持ちがぐじゃぐじゃで、陰謀論や事務所批判や事実無根の噂などお目汚し部分も多かったこと、ごめんなさいね。うん…わかっているのにごめんね。

 

まなかん…さみしいよ。