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なぐりガキBEATの感想をなぐり書き!(通常盤)

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『NOROSHI』がジャニーズ楽曲大賞2016で楽曲部門1位、ベストバイ部門1位の2冠を達成したことが記憶に新しいですが、もはや2016年の関ジャニ∞は過去です!2017年第一弾シングルとしてとんでもないクオリティのCDが発売されましたよ!

それでは聞いてください、『なぐりガキBEAT』~!*1

 

通常盤

これぞベストバイ!1枚オススメするならば間違いなくこれ!

なぐりガキBEAT(通常盤)

なぐりガキBEAT(通常盤)

 

いつもならば迷いなく初回限定盤をオススメ品にするのですが、今回は通常盤の戦闘力が非常に高い!一般の人に行き渡る前に店頭から消えてしまう初回限定盤よりも、長く販売されレンタル等でも手に取りやすい通常盤の内容が充実してることが嬉しい!嬉しいよ~!!

 

1.なぐりガキBEAT

・曲について 

この曲は、横山裕くんが佐々木蔵之介さんとW主演を務める映画『破門 ふたりのヤクビョーガミ』の主題歌です!ライブやTVでは、イントロのトランペットソロを2013年にトランペットを始めた横山裕くんが生演奏します!最年長に溢れる緊張感と、その後どこからともなく沸いてきて、周りで騒ぎ立て盛り立てる関ジャニ∞メンバーのチームワークの良さをお楽しみください!

・曲を聴いて

冒頭トランペットソロ、ようやく、どんなフレーズだったのか全容が見えました。聞いていて、ライブでもTVでも拍がとれなくてなんだか入ってきづらかったんですよねぇ。このテンポ感をもって演奏できたら、もうちょっと成功っぽく聞こえるよ!あとできればもう少し水平に持てると見栄えが良くなると思う!音は出てるのでがんばれ裕ちん!

この曲はスカです!2番の歌詞の「スカしていたってなにも変わりゃしない」の表記に気付いていましたか?私は歌詞カードを見て初めて気付き、ふふっと笑ってしまいました。こういう遊び心、ヌキだよ*2。タイトルの『なぐりガキBEAT』の表記もいいですよねぇ。ガキって!横山さんにピッタリって最初思っちゃったよごめんなさい!でも、ガキって!(笑)

「Knock Up The Scrawl Beat !!」のフレーズ。なんとなく「なぐりガキBEATを突き上げろ」的な意味だろうと思って聞いてたんですが、この機に改めて辞書で引いてみました。まぁ正解なんですけど、"scrawl"は、 [名詞]殴り書き、[動詞]殴り書きする、落書きする、という意味でした。そう、形容詞ではないんですよね。"The Scrawl Beat" で一つの言葉扱いしている感じかな。そもそも日本語の「なぐりガキBEAT」も造語だし、言葉のセンスがすごいなぁ~。"knock up" は「打ち上げる」という意味でした。「NOROSHI 高々とぶち上げろ」!「なぐりガキBEATを強く突き上げろ」!…いいですねぇ~!がけっぷちに立たされて強気になる漢・関ジャニ∞、いいですねぇ~!!

ラジオで2番まで解禁されていたので、2回くらいはほぼフルで聞いたことがあったんですけど、カラオケバージョンを聞きながらさっそく普通に歌えてしまいました。2番は1番からちょっと変則的になるんですがそこも完璧!さすが私!(?)…いや、それだけ分かりやすく人々の心に入りやすいリリックとメロディーということなのでしょう!

この楽曲を気に入ってくださっている高橋優くんがラジオで「変な言い方だけど、流行るんじゃない?」っておっしゃってたのがすごく印象に残っていて。

聞き返して、ちょっと長いけど書き起こしてみました。

ANN大倉くんと高橋くん2017年1月14日回(1/9収録) エンディングゾーン。

大倉「さ、そして、1月25日ニューシングル『なぐりガキBEAT』、発売されます!」

高橋「お!」

大倉「よろしくお願いします。」

高橋「大好きです。」

大倉「ありがとうございます。」

高橋「あの、ツイッターでも呟きました僕。」

大倉「まじで!?」

高橋「『なぐりガキBEAT大好き!』つって。」

大倉「良い曲…ですよね。」

高橋「良い…曲…。」

大倉「なんか。」

高橋「うん。すげぇ、なんか、言い方、変な言い方だけど、流行んじゃない?」

大倉「え"!」

高橋「へへ…なんか…。」

大倉「はやる?」

高橋「流行る…流行るってまぁ勿論関ジャニの曲どの曲もあれですけども。」

大倉「いやいや、流行ってない。」(←新年会観た後に聞くとこの言葉もなかなかですね…。)

高橋「すっごい皆が口ずさみやすい曲だと思います。」

大倉「うっわぁ嬉しい。」

高橋「大好きです!」

大倉「ありがとう。高橋優!」

高橋「ぅ、おぉ、フルネームでありがとうございます。」

その言葉を聞いた時「あぁ分かる」と思ったんですよね。そして、流石と言っては失礼かもしれないですけど、ソロシンガーソングライターの高橋優さんは、楽曲に対するそういう嗅覚が優れてらっしゃるなぁと感じたんです。それぐらい大衆向けにシンプルな曲、だけど練られている良い楽曲だと、私も思っています。

作詞・作曲のNOMSONさんについて、失礼ながら存じ上げなかったので、検索してみました。

www.nomson.com

出してらっしゃる曲のタイトルがどれも平易で素敵な言葉選びで…うう…すごく好きなテイストの予感がひしひしする…サンプルも素敵な曲ばかり…。

ブログにぐっとくる言葉を書いてくださってました。

カッコいい人達にカッコいい曲を歌ってもらえて、それをたくさんの人達に聴いてもらえて本当に嬉しい
あの日、地獄の中もがき続けてよかった

関ジャニ∞さんのニューシングル『なぐりガキBEAT』の作詞作曲を担当させて頂きました
俺にキッカケを与えてくれた人たちのパワーが宿った素晴らしい曲です

末永くご愛聴ください
よろしくお願いします

作り手の想いを知ることができると、なお一層楽曲が輝きますね。 

 

2.Tokyoholic 

・曲について

この言葉も造語ですね。誰の手によるものかって?錦戸亮だよ!この世にその単語を打ち放った錦戸亮のセンスすごくない?!かっこいいー!!!聞けば分かる、かっこいいやつやん!!!!*3一度聞いたら忘れられない印象的なベースラインのリフ、メロディー、アレンジ、特徴的な構造、そして皮肉と遊び心に溢れた歌詞まで何もかもを錦戸亮が手がけています。

ここからは私見になりますが、大体ね、日本はね、東京中毒なんですよ。TVのニュースは東京都の話を全国にお伝えし続ける。ファッションもグルメも東京の最先端をお届けする。夢を持って憧れて若者は東京を目指す。2020年東京オリンピックは全員熱狂の国民的一大行事。…本当に?

関西人はね、関西にいる時は自分のこと「関西人」だなんて思ってはいないですよね。外に出て、東京の目にさらされて、「関西人」になる。

東京で仕事して十何年も経てば東京の人になる方がたやすいはず。東京に馴染むことが楽に暮らせる一番の方法のはず。それでも彼らはトーキョーナイズドされない。東京化されてしまうと、アイドルとしての武器を失うから。「関西人」として東京で戦う覚悟を決めた人たち。いつまでも異質であることを求められる人たち。

錦戸亮という人も、東京にいっぱい友達いるだろうし、東京に出てきて覚えた大人の遊びもいっぱいしてるだろうし、シュッとした男前担当でめちゃくちゃ東京の芸能人っぽさを漂わせている。なんならグループ内で一番東京に馴染んでいると思ってた。それなのに!今叫ぶことは「I don't like you Tokyo !!」ですよ!ひぃぃ~!内心秘めてたトーキョーコンプレックスにゾクゾクするぅ~!

それなのに最後は結局~?「I can't hate you Tokyo !!」これが本音!そう!!これが肝心!!!デビューして13年経って仕事も順調に進めている今、「東京の奴ら見返してやんで」精神を剥き出しにしてきた!これがまず尊い!だけどやっぱり東京って憎めない街!!だってそこには仕事も生活も夢もあるから!これがまた尊い!

嫌いなのに、嫌いだったはずなのに、やっぱり俺らは東京中毒…!!!!!

誰もが「あぁ分かる」という微妙な感情を探り当ててきた、錦戸亮さん天才パネェっす。これは全ての上京者と地方都市で暮らす人々、そして地元を離れて一人で頑張っている人々も聞くべき曲。私は、最後のサビの「終わらない物語 眠らない街明かり ふと見上げた月明かり 何故か涙こぼれたり 温もり寄せ合ったり こんな唄歌ったり」でいつも泣きそうになります。

・曲を聴いて

期待の音源化です。第一印象は「CDの音になってる…!」って思いました。ライブで聞いてた音と全然違う。楽器の音がクリア。歌も音程がはっきりしている。「Here we go then !」の辺りとかの音がすっと入ってくるようになりました。ライブだと感情の爆発でそれどころじゃない感じでしたから。丸ちゃんの台詞ってライブの時とちがう?一緒ですかね?あと、大倉パートの異常なほどに深い声…!!すごい色気…!ダンディにも程がある…!どこまでやりきるかを模索したであろうレコーディング風景を想像すると胸がワクワクします。ライブでリズムが掴めなかった後半の変則的な入りも慣れてきました。また早くライブで爆音で聞きたいです。

 

3.BJ

・曲について

2008年のシングル『ワッハッハー』にカップリング曲として収録されていた曲。ライブでも大切に歌われてきた印象がありますし、私も関ジャニ∞の曲で10本の指に入るくらい大好きな曲です。今回、新録されました。編曲は錦戸亮先生です。

この新録シリーズ。『Heavenly Phycho』、『Do you agree ?』に引き続き『BJ』とは非常に良いところを突いてくるなぁという印象です。いわゆる隠れた名曲系。再発掘により新たな魅力を足してくれるのも嬉しいですし、ライブで聞ける可能性が高まるのも非常に嬉しい。次は夏に五大ドームツアーが決まっていますので、ドームの広い空間で『BJ』を聞けると思うと今から涙が出てきます。

・曲を聴いて

大号泣しました。すごく、すごく良い。名曲どころか大名曲。新たに編曲され新録されるとなると一般的には「どう変わってしまうんだろう」とマイナスの方向に身構えるところがありますが、このリアレンジは一つも改悪点がない。歌唱もしかり。10年弱の時を経て、全て良くなっている。

不思議なのが、印象は変わっているのに、好きだったエッセンスは全て残っていること。リアレンジにありがちな、ボサノヴァアレンジにするとか、アコギで弾き語り風にするとか、英語詞にするとかの大胆な手法ではなく、イントロにバイオリンソロが入るとか、オーケストラアレンジになるとかのボーナストラックみたいな手法でもなく。わずかに磨きをかけた"だけ"。原曲の、はかなくもせつない、けれど力強い雰囲気をそのまま大切にしてある。この曲の手触りが保たれている。感覚を揺さぶる編曲…泣くしかないでしょう。

まず最初に泣いたのは、やさしい、やさしい歌声。先程まで大声を上げて東京に吠え掛かっていた人たちと同じとは思えないほどに、心に沁み渡る歌声。

そして、1番サビのあのドラムのリズム。『Time to say goodbye』みたいですね。ボレロ風。決意と前進のリズム。立ち尽くしていた男の人が、明るい方向へ一歩ずつ前に踏み出していくそんな情景を想像させます。

聴く度に心を揺さぶられて泣いてしまうのは、Cメロから間奏への流れ。

告げよう  (There's nothing to be wrong for you)

あの頃の僕に

から、聞こえてくるサビのささやかなメロディー。それ自体は原曲と同じなんですが、ここの楽器がピアノとグロッケンであること。それだけでぐっときてしまいます。

同じメロディーを奏でる、ヨコヒナ。

これまでボンゴを叩いていたパーカッション担当の横山くんが多彩な楽器を次々に習得していること。キーボード担当の村上君がぐんぐん腕を上げて柔らかい音色を聴かせてくれるようになったこと。その2人はかつてバンドスタイルでも担当楽器がなかったほど、音楽的素養がなかったこと。しかし今では、こんな風に関ジャニ∞の音楽を彩ってくれる、大切な一要素であること。

それが、「風に吹かれて僕ら どこへ向かってるのかな」と不安を歌っていた若き関ジャニ∞に対する、大人の関ジャニ∞の答えじゃないかなと思うんです。

「あの頃」模索していた「未来」は、「今」ここにある。

2008年の関ジャニ∞は、その時はその時で、大阪でのJr.時代であったりデビュー直後のちょんちょんに尖っていた時期に別れを告げようとしていたのだと思います。当時リアルタイムでこの曲を聞いておられた方はそのように感じておられたんじゃないでしょうか。そして、2017年の今は今で、その時期すらを懐かしみ、愛おしみ、そしてまた過去として俯瞰する。いつの時も、大人になっていくってこういうことなんでしょうね。

もともとは、迷い多き青春の日々の残像に手を振って別れを告げるような、遠き日々に決別する歌でした。しかし、新録によって、少しずつ階段を上っていく関ジャニ∞の心の成長を見せてくれるような、そんな新たな意味づけがなされたように思います。

今この形で演奏している姿を観たことはないはずなのに、演奏して歌っている姿が顔まではっきり想像できるのは、なんでだろうなぁ。各自演奏できる楽器を増やし、演奏レベルを上げ、歌唱力に磨きをかけ、日進月歩の歩みで進化し続けている関ジャニ∞バンド。今、この時の『BJ』を作りたい、聴かせたいと思ってくれたことが、嬉しいです。

 

◆このシングルCD全体について

『なぐりガキBEAT』『Tokyoholic』『BJ』。この3曲通して聴いてすごく満足感が高いのは、どことなく統一感があるからだと感じました。そのうちに、この3曲の歌詞で共通する単語があるのに気が付きました。

それは、「夢」です。

 『なぐりガキBEAT』―「夢も共倒れ」「高らかに夢を明日へと掲げろ」

 『Tokyoholic』―「淡い夢抱いたり」

 『BJ』―「引き裂いた夢から溢れ出たのは どんな嘘だったろう」

関ジャニ∞の歌う「夢」は、共倒れしたり引き裂いていたり、そもそも淡かったりするけれど、それでも「明日へと掲げろ」と鼓舞している。「夢」を持って戦う姿を身を以て証明してくれている。30代半ばの男たちとして、中堅アイドルとして熟成しようとしつつある今、彼らが改めて掲げるテーマが「夢」であることは、すごく意味深いと思います。新春特盤をご覧になった方は特にそう思われるんじゃないでしょうか。

とても良いシングルだと思います。ぜひとも多くの人に聞いてもらいたい。そして、私はヘッドホンで聞いているのですが、こんなに気持ち良いCDないわ…!って思ったほど左右に飛び交う楽器の音が快感なので、ツイッター等で満足している方もできるだけCDを購入してから聞いてみてください。癖になるよ。

惜しむらくは、CDのインフォメーションの弱さ。おそらく『Tokyoholic』『BJ』はメンバー本人の演奏だと思われるんですが、クレジットがないので確信が持てません。ちがうのかなぁ。少なくとも『Tokyoholic』は既にライブで披露してるので本人演奏できるはずなんですが。『BJ』もアレンジ違いとはいえ演奏してきているし、音を聞いていても無理なく演奏できる範囲のアレンジに仕上がっていると思うんですけど。次のライブでは生演奏すると思うし。クレジット付かないのは慣例ではありますが、もしも本人演奏ならば一言添えてあるだけで全然違うと思うので、書き添えてほしいです。まぁ、別のミュージシャンの演奏だとしても、音にこだわっているのならば尚更書くべきじゃないかなとは思いますが。自主レーベルですし、今後その辺りも改善されていくといいですね。

 

初回限定盤、そして新春特盤のどちらも非常に満足度の高いものだったので、しっかりと感想を書いていけたらなと思います。

ひとまず、今夜のミュージックステーションがとても楽しみです!

おそらく今頃「騒ぎ出す鼓動 胸が破裂しそう」だと思いますが、横山さんとトラちゃんに『きっかけ』の糸がかかりますように~!!!応援してます!!!

 

*1:関ジャニ'S エイターテインメントでのほんわか渋谷すばるさんの曲振り風に。

*2:ジャニ勉より。クッキーにアイシングで文字を書くとスキ→ヌキに、なるよねぇ~!

*3:世界の果てからイッテQ!宮川大輔さん風に。