なんにも言えることはないですね。全てはもう決まったことなのです。
やなみんは居なくなる。カントリー・ガールズから、Juice=Juiceから、ハロー!プロジェクトから。
卒業のお知らせを目にした時の私は滑稽でした。本当の嘘としか思えなくて。
理解が追い付かなくて、3回くらい読んでもまだ信じられなかった。そういえば、金曜22時だもんなって、頓珍漢な納得の仕方をしました。
わたしは、アイドルとしての梁川奈々美しか知らない。
だから、なんでなんでどうして、って思ってしまう。
梁川奈々美の未来を思い描く時に、私に想像できるのは、ステージに立っているやなみんだけなのです。
だけど当然、やなみんは、アイドルになる以前から梁川奈々美を生きていて、アイドル以後の梁川奈々美を背負って生きていかなければいけない。「自分の人生を生きられるのは自分だけ」だなんて陳腐な言葉ですが、全く全く全く全くその通り、なのです。
自分の望みを正確に理解している人間なんて、どれくらい居るでしょうね?
これだけ多くの人に、若き決断を宣言してしまう勇気。
道を選ぶ、しかも既に出来上がっている道とは違う道を切り開いていく。
生半可な覚悟じゃ多くの人に迷惑をかけることは分かっているだけに、悩んで、悩んで、悩み抜いたことでしょう。そして、決めたのです。自分を幸せにするために、今ここで、選ぶ道を。
見えるはずのない未来を見抜こうとして、随分もがいたことでしょう。そんな負担を心に抱えながら、悩みをおくびにも出さず、ハードスケジュールを走り切ったのだと思うと、改めて梁川奈々美のプロ根性に頭が下がる思いです。
大学進学を希望している子をJuice=Juiceに加入させたのが、そもそも間違いだよね、なんて、そもそもを考えたくはないです。そんなそもそもで、必死に居場所を作り食らいついてきた、Juice=Juiceの梁川奈々美の1年4ヶ月を否定するようなことはしたくない。
じゃあ舞ちゃんの高校は、とか、梨沙ちゃんの大学は、とか、カレッジ・コスモスは、とか、そういうのも、もう何もかも嫌です。考えたくない。誰もの全てを納得できるようなシナリオも、筋も、そんなものどこにもない。
「頼んで大学に行ってもらったわけじゃない」とまでスタッフに言われながらも、Berryz工房やBuono!として活躍しながら大学を卒業し、教員免許までとって、道を切り開いたももち先輩のこと。
もう居ない人に頼りたくなんかないけれど、なんとかしてくださいよ、あの強引で軽妙なトークで解決してって、思ってしまう。
ごめんなさいね、ももち先輩。決めたことを応援してくれる人ですから、やなみんの決断に拍手こそすれ、残される人たちの泣き言になんか耳も貸さないはずですが。
お詫びの粗品とか、修正費とか、臨時の交通費とか。そんなもののために私たちはお金を払っている訳ではないんです。欲しいから買う、行きたいから買う、もちろんそれはあるけれど、応援したいから、支えたいから買うんです。
だから、お願いだから、人を雇ってください。ちゃんと人を見てあげられる人を。
アイドルが求めているバックアップ体制を、アイドルを続けるモチベーションになる大風呂敷を、大人として広げてあげられる人ができる限りたくさん居てほしいんです。
「大学進学」というキーワードを、ここ数年で何人から聞いたでしょう。諦めたり、諦めきれなかったり、次の夢はここじゃないとはっきりと結論を出して出ていったメンバーが何人いたでしょう。何人も続くのなら、それはもうその人特有の問題ではなく、集団の問題として捉えるべきです。
もちろん、立つ鳥跡を濁さない理由として、大学進学という耳触りを選ぶ人も居たのでしょうが、かつてキラキラして憧れて見えたステージよりも、もっとキラキラして見える場所が一般生活にあるということに、もっと向き合わないといけない。
隣の芝が青く見えるのは世の中の摂理です。これまでの先輩だって学生生活が羨ましいって普通に言ってました。つんくさんだって歌詞に何度も書いて歌わせてた。けれども、今、これだけ「外」を求めるのには、きっと、きっと、偶然じゃない理由があるはずなのです。
幼い頃に画面の外側から憧れた理想の世界と、現実が違っているのは当然のことでしょう。自分の心だって身体だって環境だって時代だって変化するし、思い描く理想も変わっていくでしょう。
「アイドルになること」が夢だった女の子が「アイドルになったこと」で夢を終えてしまうのは、見ていて悲しい。合格の、昇格のその瞬間にゴールを見たい訳じゃないはずなのに。これでもう「アイドルになった」ので次に行きますというのは、アイドルとして得たものだけを見ているようで寂しい。
もっともっとその先に、今は思ってもみないようなアイドルとしての幸せがあるんだよ、想像してみて、と言ってあげたくなってしまいます。
けど、きっと、無いんだろうな。見えてしまうんだろうな。
見えているものが全てで、その視野を広げてあげたり、視界に無いものを持ってきてあげられる人っていうのは、いないのかな。
そう、やなみんが大学進学を選んだことそのものよりも、大学進学よりもキラキラした夢を見られない場所だと見切りをつけたことの方が、重要だし、かなしいことです。
20周年を迎えたハロー!プロジェクトをこの先どこまで続ける気でいるのかは知りませんが、もしも次の20年を築こうとしているのならば今居るメンバーを大切にしてと言う他ありません。
今在籍しているメンバーがどんなことを成し遂げ、どんな風に終えていくかを、未来のメンバーは見ているのですから。ファンとしては、ハロメンがハロプロを幸せな場所だと思っていてくれないと困るのです。
夢を叶えたその後にまた新しい夢を見られるような。
アイドルとして、アイドルグループとして、ずっと次の夢を追い続けていられるような。
ファンに夢を見せることをアイドルとしての夢だと掲げ続けられるような。
ハロー!プロジェクトのステージは、そんな場所であってほしい。
そう願います。
そうね、こんなになってもまだ、私は馬鹿なドルヲタだから夢を見ているんですね。ファンは常に未来の夢を見続けているのに、だから続けているのに、アイドルは夢を終えて旅立っていく。違う未来を求めて。
ごめんね。ハローの中に綺麗な未来を見せてあげられなくて、ごめんね。
頭のいい子はハロメンを続けるのに向かないとよく言われます。50人以上ものタレントを抱えていて、多様性を担保できないってどうしたらいいんだろうね。向学心があったり、知識欲があったり、深く思考を巡らせる人が傷付くなんてことあっていいのかな。
Q. 頭のいい人から辞めていく会社ってどーんな会社だ?
A.
お好きに埋めてください。そんな世の中に、ハロメンも、私たちも、生きてる。なんてくるしい。
ああもう。ちがう。こんなことを書きたい訳じゃなかった。
もっともっと。やなみんのことを。やなふなのことを。カントリーのことを。可愛い可愛い可愛いって、可愛いって心から。どうやったら。この愛おしい気持ちは言葉にできるんだろう。
カントリー・ガールズはどうなるんだって思ってしまった。私の好きなあの空間が、また変化してしまう。大好きな5人のカントリーはもう、期限付きの、回数制限付きの上演。
やなふなは、やなふなは…。あの、ふたりという、最小単位の人間関係の、稀有な輝きは。
やめましょう。つらいだけ。
けどね、私の大好きなやなふなが、あまりにもやなふなで、どうしてもどうしても涙が出てしまうし、それと同時にやなふなが好きだっていう気持ちが沸き上がって抑えられなくて。
今日は、アンジュルムのリリイベで、ふなちゃんに会いに行く予定なんです。
どんな顔して会えばいいのか分からない。かける言葉などない。それどころか、むすぶの顔を見たら、泣いてしまいそう。励まされてしまいそう。いい大人なのに情けないです。
私は、やなふなが好きでカントリーを好きになったし、やなふなを見つけてこの素敵な概念を大切にしようと決めた時に、15年くらいハロヲタ人生を延長する計算をしたのですよ。
こんなにも早く、大切なものを失うなんて思わなかったなぁ。
やなみんは、きっと24歳くらいでとんでもない美人になると思うのです。19歳頃のやなふななんて、二人全然違うのに幼馴染みたいに同じ顔して笑う、大人に差し掛かった良いコンビになっているって想像していました。
見られないんだなぁ。
次の春から後は、やなみんがどんな大人になっていくのか見守れないんだ。
心配はしていないけれど、残念だよ。老後の楽しみが1つ減っちゃった。
やなふながやなふなじゃなくなるその時を、もうたった数か月後に目撃しなきゃならないだなんてね。想像もしてなかったよ。まだまだ子どもだと思っていたのになぁ。
子どもの成長の方がよっぽど早いのですね。おばちゃん、もうついていけないや。
やなみんが歌う歌も、ダンスも、表情も、トークも。やなみんが作り出す全てが
「最後」になるだなんて。いやだ。いやだ。
いやだけれどいやだなんて言えない。言えないけれどいやだ。
カントリー・ガールズのことは日々愛おしくなるばかりなのに。
愛したものに未来が無くなっていくのを見続ける、時に修行のような側面もあり。可愛いだけで気持ちはもう満たされているのに。
「困難 荒波 大歓迎」
両手を広げて迎え入れる気持ちにはなれないです。どうして。当たり前に新曲をCDリリースして、MV撮影して、イベントや、CMやそういうものをこなして。そういう当たり前のグループで居られないんだろう。緊張しながら周年を迎えないといけないんだろう。ライブの度に「お知らせ」があるのではないかとビクビクする。
実際は、カントリーのライブで「お知らせ」することすら叶わなかったね。J=Jがあるものね。
やなみんの未来に幸あれ。と言いたいところですが、まだそんな気にはなれないです。
だってまだまだやなみんのことこれから好きになりたくて、その時間は残してくれているんだから。次の春までの間に、願う幸ももっともっと大きいものにしたいです。
愛おしい気持ちで涙が出てくるんだ。
ごめんなさいね。あなたがくれる笑顔で何度も何度も幸せになってきたのは、本当だよ。
今はここに居てくれて、ありがとう。ごめんね、まだしばらく、私の前に居てね。むすぶの側に居てね。
少しだけ時間をください。なんとか気持ちの整理をつけるから。
ああでも、ねぇ。
来年のやなふな加入記念日に、やなふながやなふなじゃないなんて、信じられますか?
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