映画「映画大好きポンポさん」を観ったぞ~~~~!!!!!!
オンライン試写会に当選し、ありがたく参加いたしました。
本当は、この映画はまずは映画館で観たかった!!観るべき!!
何故なら「ポンポさんが映画になって映画館で観る」ことがわたしの「夢」だったから!
だけどこのご時世、いつ何時何がどうなるか分からないし、わたし自身も映画館に足を運べるか分からない状況で…。なので、観たくてウズウズしてることだし、機を逃さずオンライン試写会応募しました。
観れてよかったです…!!
ポンポさんのアニメ、素晴らしかった…!!!!
映画撮影を通じて夢が重なり合う物語。
とてもエネルギッシュで、キャラクターが生き生きとしていて、世界は美しい!
漫画だけで既に完成されきっているポンポさんワールドが「映画」になった。その凄さを二重、三重に感じられる作品でした。
この目で確認し感動したことで迷わず人に薦められるし「2回目はスクリーンで」という新たな夢もできた。この映像美はスクリーンで絶対に映える。
今は余韻を噛み締めているところです。
ポルカさん、ポンポさんの映画大好き。
それでは"2ツ3ツ飛び越して込み入った感想"を、といきたいところなのですが、ネタバレを避けて書くのが非常に難しいと感じていて…。
1時間くらいかけてだだだーっと書き殴った感想達があるのですが、思いっきり個別の場面に言及したくて…。
感想としては邪道ではありますが、しかるべき時、おそらく映画が無事に公開された後に追記することにします。
それまでは、溜まりに溜まっている下書きの中で眠らせておきます。
(はてなブログを長文メモ帳オンラインストレージとして使っているのはわたしです。)
ネタバレではないネタバレ
とりあえず一つだけ、ネタバレではないですがある意味ネタバレな、原作勢の期待を煽る情報を残していきますね。
公式が許してる情報ではありますが、一切の情報を断ちたい人は見ないでくださいね。
いいですか?
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映画「映画大好きポンポさん」の上映時間は、90分です!!!!!!!!
これで、伝わる。
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追記のネタバレ感想
箇条書きは当時のメモ書きのまま。以下、追記(2021/6/7)。
・もっとも興奮した瞬間→メールで「上映時間90分」を観た時。後になって振り返ると、その縛りが映画の内容作りに関してプラスにはたらいたんだろうかと疑問になる感じ
・ポンポさんというある意味ファンタジーな存在(究極的に2次元なキャラクター)が誰よりも生き生きと無理なく動いていて楽しい
女優を綺麗に撮れれば成功なのが実写映画だとすれば、アニメ映画はキャラクターが多少突飛でも魅力的に動いていれば成功だと思う
ポンポさんならここでこう動く、こう笑う、が全部ピタッとハマってて素晴らしかった
・声の演技!ポンポさんのハマり具合は勿論、わたしがガッツポーズしたのはコルベット監督とミスティアさん。もうこの2人はわたしの脳内に生きてる時からこの声だったとしか思えない。コルベット監督がその形ならコルベット監督はその声!そしてミスティアさんの艶がありつつ可愛らしい、「綺麗なおねいさん」感!喋るテンポも理想通りで嬉しかった~。そして何よりも、マーティン・ブラドックですよ。マーティン様は大塚明夫さんというクレジットからしてもうハマってるんですよ。「存在感」というキャラクターが声で表現されている~~。
・映画オリジナルのシーンで良いと思ったのはスイスロケ!映画は皆で作るものだから思い付いたアイディアはどんどん言おう、というロケの入りが後々に効いてるところ。良い雰囲気の現場であることが伝わってきて素敵な一場面だった。
・漫画ポンポさんのビビビッとくるシーンと言えばもうほぼ一択であのページだと思うのだけど、あのギミックは今回のような映画じゃ使えない。どう見せ場にするのかな~と思ってたけど、そこは大きな見せ場じゃなかった。でも他の箇所での盛り上がりがすごくて、これが映画か!と思った。最初から最後まで色鮮やかで、気持ちの良い「画」が続く。その色彩の豊かさがアニメ映画という表現ツールの良さの一つなんだと改めて実感した。
・映画を観て、改めて思ったのは、原作漫画の凄さだった。原作を寸分たがわぬアニメ化した訳じゃない。だけど、ここぞという箇所。もっと言うと、ここぞというカットがもれなく全部理想通りで。口元のアップ!ここで抜いてほしい!と思った瞬間にパンされる快感。作り手と原作ファンの気持ちがシンクロしてる!と思える幸福。それってもしかして、あの、元々映画のようなカット割りの漫画によって、もう既に画が出来上がっているからなのかもしれない。
・原作好きとしては、ポンポさん2に繋がっていきそうなモチーフが紛れ込んでいることも興奮した。EDで映り込む脚本、ダイナーでのフランちゃん登場。原作を知っている人向けのサービスカットと言えなくもないし、映画で初めてポンポさんを観た人にとってはキャラクター達の今後を想像するきっかけにもなるだろうけど、もしも2が映画化したら!これらは伏線として生きるでしょう…いやん名作…。
・90分って意外と長いな!って感じた。マイスター90分にカットしてしまって勿体ない~~と思うことがあるんだけど、こんなに尺あるなら90分ってわりと充分な時間かもしれない。というのも、上映開始50分頃から終わりまでちょっとだけ間延びして感じたので。今回の映画ポンポさんにおいて大事なテーマであり山場なんだと分かったものの、先が分からないオリジナル展開にちょっとだけ不安も感じた。オリジナルキャラクターの存在も、正直完璧な脚本(原作漫画)に蛇足ではと警戒したし。
・ジーンくんが自分のためにマイスターを編集し、追加撮影まで要求するのはわたしの中では意外だった。欲張った編集をしようとして、コルベット監督の言葉とポンポさんの存在を思い出し、いや待てよ…とフォーカスが絞られるあっさりさが好きだったのもあるから、編集室で粘りに粘る姿はこれまでのわたしの中のジーンくん像とはちょっと違った。ただ、前述したようにこのオリジナル部分こそがこの映画の肝であり見せ場だったので、そうだよな、映画にクライマックスって必要だよな。と納得はできた。60分で出来る映画を90分に合わせて伸ばした気がするようなことなんて言わない絶対(言ってる)。
ただ、終わり方はもう完ぺきだった。ポンポさんが映画になっるよーっ!って知った瞬間からラストシーンは見えていたし、上映時間90分と知った時には「そうだよね、90分で映画化しなきゃ絶対だめだよね!『上映時間が90分ってところですかね』でウヒヒと笑ってそのままエンドロールだよね!もう見えてる!」と興奮したので、脳内そのままの映像をお出ししていただいて拍手喝采でした。この瞬間を観るために、映画ポンポさんを観たんだと思うわたしは。で、同時に、映画って終わりよければすべて良しだなって!
登場人物がみんな過去に因縁があってっていうのはわたしの中で無かった要素だから、そこ膨らませてくるんだ~って意外に思ったりもしたけど(ジーンのハイスクール時代の会話シーンが観られるとか思ってもなかった)(ポンポさんがジーンくんの行く映画館に毎度居たとか噓でしょ)、映画としてはきちんと一つに集約していく構図ってやっぱり美しい。
・ポンポさんが映画への愛というか、ジーンくんのフィルムを楽しみにしてる理由をマイスター時点で自覚してるのが、ポンポさん2を期待している身としては少し残念ではあるんだけども(感動したいという欲が既にあるのがこの時点でのポンポさんっぽくないと思った)、むしろ2の要素を映画化に際して吸収したと考えていいのかな。
・音楽!よかった!予告CMを観て「こんな感じなんだ…?某アニメーション専門学校とかのCMっぽい」と感じてて、解禁されていく情報の中で「挿入歌とか多すぎない?!」って不安に思ってたんだけど、いやはや、映像の勢いと歌のエネルギーがぶつかり合って化学反応起こしてましたよ。なんの邪魔にもならないどころか画の推進力になってた。あとOP!英語うまっ心地良いっ!って聞き惚れてて、ED観て「そうじゃん新妻聖子さんじゃん!!」って。あれは素晴らしい導入でした。映画界という夢の舞台の輝かしさが伝わってきた。ニャカデミー賞で言えば、EDでナタリーがおばあちゃんにトロフィーを見せてるのがぐっときた。ナイス補完エピ。
・deleteボタンを押す勇気。人生で選択を重ねていくこと。そのこわさと、一途に突き進む尊さ。それが映画ポンポさんだった。きっとこれは、フィルムの作り手だからこそのテーマじゃないかと思う。わたしが漫画ポンポさんに見出した面白さも一つの正解としてあるし、映画ポンポさんスタッフがジーンくんに人生を重ねて見出したテーマも「有る」んだろう。だからこそ、面白いんだろうな、物語って。わたしのためにと感じるほどカシャッとハマる台詞も、それは究極わたし(観客)のためじゃなく、作った誰かのいのちの叫びなんだ。映画の作り手、アニメスタジオの人々の手を経てスクリーンで出会ったポンポさんたちが、想像してた「より映画らしかった」ことは、幸運なことなんだと思う。想いが、乗っかっているから。
・ミスティアさんに関しては、わざと描写を省いてる気がした。ナタリーのキラキラ性や夢への一途さ(可愛らしさ)は膨らませてあったけど、ミスティアさんはあえて浅くしてあるような。完全に2への引きですね。ストイックで浮世離れしたミスティアさんを地に足付けさせるように家庭的な料理を振る舞うナタリーが好きなのでここはもっと見たかったところ。今後に期待。