「アンジュルムコンサート2020 起承転結 船木結卒業スペシャル~」のBlu-rayを観ました。
そうです。ついにふなちゃん卒コンを観終えたので褒めてください。
発売からちょうど1ヶ月。ジャケ写wwと嘆きながら予約したのは3月のことでした。
いやー、寝かせましたね。
積んでしまっているDマガ類とは別にしておいて、一応ちゃんといつでも観始められるようにはしてあったんですが、どうにもきっかけがつかめなくて。
で、何故いま観ることができたかというと、勢いです。
一つ前のエントリでも書いたように、アンジュルム祭りという名の新曲MV一挙公開があり。アンジュルムいいね~!という気持ちが盛り上がり。
で、たまたま普段とは別のデバイスを使ってYou Tubeを観ていたら自動再生がオンになっていたのでどんどんMVが流れて、それによりしばらく避けていた(そう、避けていた…うん)ふなちゃんの姿をいっぱい目にし。
改めてやっぱ良いなアンジュルム!と、アンジュルムにハマり。笑
りかこの誕生日に際して色々動画を漁ったりなんかもして。(おめでとう!はたち!!)
ライブが観たい!!!!!となって出してきたのが、輪廻転生でした。あやちょ卒コン。
これもあまり多く観ているとは言えないので、この機会に観てロイター板にしようと。
そう思って観たら…いや~、良かった。
何が良かったって、りかこ。今りかこにハマってるんですわたし。
輪廻転生といえばりかこの表現が極まっていることでもお馴染みですが(アッチャアッチャ、マナモ等)、この度新しく「次々続々で投げキスして去るりかこ」という沼を見つけまして。
最初からトップギアで入り込んでるりかこ、そして泣いたのを振り切るようにだんだん荒ぶってくるタケも、やっぱアンジュルム一回完成してるな!と感心しました。
2019春『次々続々』は攻撃性が高すぎる。アンジュルムベストアクトのうちの1つじゃなかろうか。
その後は「次はりなぷ卒コンに行って、かななん卒コンを観て、むろの卒コンを観て…」って流れを計画してたんですが、あと2回も交差点を聴くのはまぶたが耐えられないと思って一気に飛ばしてもう起承転結にしました。笑
それにしても、あやちょ卒コンが2019春で、ふな卒コンが2020秋*1だなんて!たったの1年半!!改めて驚いちゃいました。
1回確認し直したもん。それでもやっぱりたったの1年半でした。その間に、あやちょ、りなぷ、かななん、むろ、はーちゃん、そしてふなちゃんを見送りました。とてつもない。でも2020春までにむろもふなちゃんも卒業してたはずだったと考えるともっと慄きますね。万物は流転するらしい。
そして、ふなちゃんの卒コン会場となった日本武道館は、あやちょと同じ会場だったのかと。それぶりの日本武道館公演だったのだと。あまり結びついていなかった2つのライブが、連続で観たことにより繋がりました。そうか。
2019春。客入りは当然満員で、お隣とはぎゅうぎゅう詰めで、大声でコールして、あやちょ~ぉ↑と呼ばれていて、ジャンプすら認められていた。隔世の感です。
そして2020。お客さんは360°に入り、定員の約半分。立つことも許されない。拍手と手拍子とペンライトのみができること。マスク、必須。
人が大勢いるのに静かなその空間にギャップを感じ、再生し始めて最初はぞくっとしました。
あやちょの時は真っ赤だったことも一因かも。とにかく、現場のあのスースーとした空気も思い出し、寂しさがまず勝った。
けど、起承転結、良いライブでした。
うん。これはこれで良いライブだ。と、確信しながら観ることができました。
その要因は、単純だけど「美」だと思います。
メンバー8人、ものすごくビジュアルが仕上がっている。すっごい極まっている。
あの日、ふなちゃんがとても美しかったことは自称他称共に認める事実でしたが。いやいや本当にみんなおそろしく綺麗!!
特にそう思うのは、動きが少なく、バストアップのショットが多いからかもしれません。堪能できる。
照明暗すぎ!とも思っていましたが、『私の心』あたりはみんなのアイシャドーがキラキラして見えて逆に良い感じの場面も。(総じて暗すぎるけど)
なんかね。まず「色々あったなぁ」ってしみじみしちゃいました。
2019年から2020年までの間。色々あったけど、メンバーみんな頑張ってきたなぁって。
その「色々」は表に出てることならまぁ大概は知っているし、社会情勢なんかは同時代を生きる人間として感覚を共有しているところもあると思うし、大変な日々だったね。多くのことがあったね。って。
本当によく耐えて、乗り越えて、美しくなってこの場所に帰ってきたなぁと、感慨深くなりました。
歴史の一つとして2つの武道館公演を並べて観られるようになった今だからこそ、こうやって思うのでしょう。
あと、もう一個良いなと思ったのが、バラコンの最中でもあるからみんな声がよく出ている。夏からソロで歌い続けてきたのが活きている。
み~んな歌上手い。だから聴いてて気持ちがいい。スキルアップしているのです、アンジュルム。
そんな感慨にふける序盤で既にだばだば泣いていましたが、次に滂沱タイムだったのはメドレーでした。例の16分ふなっき歌謡祭です。
1人1人とのステージの出来以前に、曲目で泣けた。
あんなことあったなぁ。あんなステージもあったなぁ。って思い出を振り返っている気持ちになれた。
なんか。当日はまだ「現在」だったのですよ、たぶん。その日その時感が強かったのだけども、今見ると、しっかり回顧じゃないかこんなの…!
特に、自転車チリリンのイントロ。このメロディーでしか引き戻されない何かがある。
十人十色ってやっぱり特別で。ふなちゃんとかわむがスマイレージ・アンジュルムの一員になった!十分割の一になった!と心から思えたあの公演がどうしても蘇ってくる。
そして臥薪嘗胆!最高じゃないですか!
桃奈もふなも、アンジュルムで生き生きと踊ってきたなぁって。この曲と共に、わたしも沢山楽しいところへ連れていってもらったなぁって、ワクワクの再燃が止まらなくて。楽しすぎて泣けてきちゃいます。
ライブ楽しい!アンジュルム楽しい!って熱狂したあの感覚が、懐かしさとともに身体を駆け巡る。
あの頃、良かったなぁって今は素直に思えるのですよ。本当に楽しかった。
大好きなアンジュルムのみんながリミッター外して全開で踊りまくってるのが、わたしの世界の幸福でした。今もそうです。
だけど、いっぱい単独ライブに行って、初めてのセトリに興奮して、ただ身体の赴くままに一緒に踊って夢中になったあの瞬間は、実はヲタク人生でも稀有な宝物だったんだと改めて感じます。
からの、Uraha=Loverはもう物語です。かむふな。
こんな大舞台で、2人きりでステージに立ったことなんて、あったかしら。無いんじゃないかな。かむちゃんがふなちゃんを見つめる目が、ヒロインです。何よりも雄弁で、言葉が要らない。泣くしかないですこんなの。
れいらとのひねくれクイーンは、披露機会が少ないこの曲であることも相まって「この2人が引っ張って、黄金時代とか言われてる未来も見てみたかったよね」と未練がましく夢想してしまうほど、この日限りがもったいないコンビ。また歌声の相性が抜群なんだよ。まだまだこれからの関係性だった2人をこの時点で見れなくなることを惜しく思う。
キリが無くなってきた。りんちゃんとのコンビは私得です。たぶん全人類の私が思ってると思うけど。
髪型も背格好もよく似てて、この日2人が遠目から全然見分けつかなくて困ったのを思い出しました。わくわくわくわくの可愛らしさといったら。りんちゃんの素朴な可愛さと、むすぶのプロらしい可愛さと、お互いが引き立て合って完璧な先輩後輩でした。
寒いね。に切り替わる瞬間の表情の変化といったら!いやもうそこを見てほしいんでしょ、わかってますよ。きっちり感激してあげますよ。させてください。そういうとこなんですよ本当に。
この寒いね。で、やっぱり「手首だな」と頷きました。後方腕組み系としては手首に目を付けずにはいられない。ふなちゃんは手首なんですよ。手首、なんですよ…。泣きたくなってきた。
最初の2人について書いてなかった。せっかくなので戻りますが書きます。
タケですね。チョトマテ。これめっっちゃ好きです。ふなちゃんのショートカットが跳ねるのを見てるだけで1時間は優に過ぎます。はむっとしたお口がちょいちょい見られるだけで感謝すぎます。
このタケちゃんとふなちゃん、めちゃくちゃコンビとして優秀じゃないですか?というのは、ふなちゃんがタケちゃんのレベルに達しているという意味で。ヲタの贔屓目すみませんかもしれませんが。笑
腕や脚、首など、ちょっとした動きの弾け具合がぴたりと揃っていて見ていて快感なんですよね。ロングヘアーふわふわのタケちゃんとショートカットくるりんのふなちゃん、対称感も素晴らしい。衣装もそれぞれメンバーカラーに近くて(この時点では全員メンバーカラー衣装だと思ってた)、最後背中合わせでステップ踏みながら近寄ってきてパッと決めるところなんてもう神業です。
チョトマテ発売時に小4だったふなちゃん。ハロプロを好きになったきっかけだったその曲を、当時オリジナルメンバーでデビューしていたタケちゃんと共に歌う。なんて夢のあるステージなんでしょう。
当時ハロヲタに足を突っ込みかけていた自分のこともつい考えちゃいます。自分にとってはついこないだ!だけどその間にふなちゃんが駆け上がり、タケちゃんは極め、そして2人でこの時並んでいることの奇跡を想います。
りかこと並ぶとむすぶ小っさいですね。上げ底してるのに。笑
目で、ステージにいる時間をめいっぱい使って何かを伝えて共有しようとしているようなりかこを見て、改めてこの2人のタイプの違いについて考えてしまいました。
りかこはソウルに従い、その時その時で違うパフォーマンスをするタイプですよね。むすぶはリハで仕上げた通りにご披露するタイプ。お互いに、違う領域に生きるアイドルだったんだろうなとしみじみ感じました。
クレームブリュレで描かれる、幼なじみのような友情を築きたかったのかな。どうだろう、そこまでは深読みかな。でもまぁ、りかこといえばこの曲ですね。2人で歌うにはぴったりです。
そして自転車チリリンに戻る。延々ループです。
そうですね、では脱出して違う話を。
このBDでようやく、この起承転結というライブをしっかり観ることができたと感じました。当日、武道館にいたわたしはライブそのものに没入しづらいこともあったし、一度だけ観返したスカパー放送はカメラワークなども気にかかったし。
現場で入り込めなかったのは、たぶん、自意識が強かったんでしょう。
コールの代わりに手拍子をどうすれば、とか、もっともっと盛り上げないと、とかのプレイヤー意識があって、受け身になれなかった。その分完成されたパッケージは楽です。もう取り返しがつかない過去だから。
あと、リアルタイムで見守ってると「どうか最後まで良いライブにしてくれ…!」とハラハラする気持ちもあります。信頼してないみたいでちょっとアレですけども、下手なセトリくるなよ、とか、MC滑るなよ、とか。
綺麗にハッピーエンドで終わったことを知っているからこそ楽しめる物語というものもあるんだなと思いました。
手拍子については、TV放送で観て「あんなに頑張ったのに音量ちっさ…!」って衝撃を受けたので、どうか円盤にする時は盛ってくれよって願ってましたが、むしろ絞ってますね。
でもまぁ、MVみたいで、これはこれで、と思います。曲中のしょぼいパンパンがほとんど聞こえなくなったことで「頑張ってるのに…!」と思わずに歌に集中できるようになりました。
あと、セトリも良い。
特別なことはほとんど無いけど、しっかりふなちゃん仕様だなというのが理解できるようになりました。
かむふなが加入してからのシングル、網羅してるんですよね。アッチャアッチャと夢見ただけがちょっと無かったことになってるけど。笑
あとは、マナモ/キソク/君だけ、共感詐欺/ウラハラ/君だけ、タデ/46億年、わたわた/全起き、限モ/ミラミラ、と余すところなくしっかりと。それってすごい、なんか良いなって思いました。見たかったものが全部見れた感じ。特に限りあるMomentは集大成を感じました。
そして『帰りたくないな。』という選曲。
あやちょ卒コンからの流れで観たら、もうこれしかないなと腑に落ちる感覚でした。
この曲で描かれた心情こそがふなちゃんのアンジュルムだったし、あの時代がアンジュルムとして育った場所だったのでしょう。
母あやちょって今振り返るとすごく特異。負担にもならず、全面的に甘えて、甘やかしてくれるそんな存在がグループのメンバーの一人としているって、それで人間関係が偏らないって、すごいですよそんなの。
だからこそ開けた心というものがあったし、あの時代を経て今があるのだなとつくづく思いました。
最後に、MCの話。
メドレーが終わった後のMCとかで、しきりに「おつかれさま」「ありがとう」と言われているのがいたたまれなくて、2020年12月当時のわたしにはぐさっと刺さっていました。
なんか。ゲストかよ!って。
一歩違う位置にいる人に対する言い方だと思ったし、それは本日をもって卒業するからとかではなくこれまでを反映してるように見えて。
でも、バックステージ映像を観て思う。あー、誰よりおつかれさまを言ってほしかったのはタケちゃん、貴女なのねって。
あの異常なまでの場位置移動、どうやってリハしたんだろうって思ってました。
いつものスタジオじゃ絶対できないけど、わざわざ倉庫借りてくれたり絶対してないよなって。
その答えは「リハできてない」でしたね。ほぼぶっつけ本番。いやー、本当に本当に、大変だったんだろうなとプレッシャーがしのばれます。
りんちゃんの誘導という場面もあったりしましたが、どうにかメンバー間で助け合って、つじつまを合わせて、たった1日きりの特別ステージを作り上げていたんだと改めて頭が下がる思いです。
メンバーの緊張感が伝わってきて、観客として観ながらハラハラしたのは勘違いじゃなかったし(客としては間違った感情かもしれないけど)、やっぱりツアーで積み上げてきたものを大舞台で自信もって放出してほしかったという悔いも無きにしも非ずですが、その日できることを全てやりきってやろうという気概が何よりもライブを良きものにしていたな。
「おつかれさま」という言葉選びは、たぶん、外部のわたしなんかには到底分からないマジもんの「おつかれさま」だったんだろうと思います。ステージに立った者同士だからこそ共有できる感覚で、メンバー間ではとっくに分かり合っていたのでしょう。
本来なら、一ブロックごとに映像観ながら反省会でも始めたい気持ちの中ライブを進行させていたリーダーの心境(想像)にようやく思い至りました。
もう一つ、最後のメンバーからのメッセージについて。
何がと言われると本当に言葉にして説明するのが難しいのですが、ほっこりするどころか相当ダメージ受けたし、ライブの印象が塗り替わってしまうくらい最後のMCはつらかった。
特に、かみこ。なんでそんなこと今言うんだよ。しかも、強者の立場で。と、思ってました。
名指しでごめん。でも、1番モヤモヤした。
そりゃ、言う方はここで話してスッキリするよね。って。
絶対に嫌いになんかなりたくないのに、大好きなメンバーなのに、お願いだからもうこれ以上言わないで。無難な言葉で、明るい雰囲気で、いつもみたいにテキトーに流して終わってくれって念じてた。
でも、ライブ通して観て、かみこ最初っから最後まで、変だった。
余裕なかった、本当に。
終始どこ見てるのって感じだし、カメラを見てても目に光が宿ってなくて、光り輝くかみこらしさが伝わってこなくて。なんかずっとキレてるっていうか。笑
マジでMCに何を言ったらいいかずっと考えてたんだろうなぁって。
自転車チリリンでもなんか登場した時点で泣いてるし。見てる方向違和感あるし。わざとふなを見てないなって。他のメンバーのMCなんかうつむいて全然聞いてないし。
そんな状態でも、聞き飽きたようなエピソードでお茶を濁したり、無難に言葉を紡がなかったりせずに正面から向き合った真剣さが、かみこからむすぶへの気持ちだったんだろうな、と思いました。
ね。
言わなくてもいいことをわざわざ言って、大好きを言葉にして確認し合うしかできなくて、不器用すぎるよアンジュルム。みんな、青いよ!
ソーシャルディスタンスで抱き合えない彼女たちが、精一杯想いを届けたのが、言葉という手段だったんだと思いました。
かみこや、それからりかことの間に何があったのかわたしは分からないし知りたくもないけど、このことを通じて彼女たちについては少し、理解が深まったかなと思います。
ふなちゃんの卒コンということでふなちゃんについてしか、それも被害者的な見方しかできていなかったわたしですが、ようやく他のメンバーについても広く見られるようになった…かな。
時間をおいて、今観て、良かったです。
これからまた、アンジュルムを愛していく日々がわたしには待っています。
ふなちゃんがアンジュルムにもたらしたものを見出しながら、ふなちゃんがくれた唯一無二の思い出を大切にしていきます。
メンバーが決別したように、わたしはわたしでふなちゃんとは別々の道を歩くのだと、それが卒業なんだとようやく実感できた気がします。
開いた口からのぞく前歯が、可愛くて愛おしくて大好きだったよ。LOVE。ありがとう。
*1:12月は冬と思うけど、秋ツアーがあったら最終日付近かな、と