今年も色々あったねぇ。ハロプロ楽曲大賞に投票しました。
何が優勝候補なんだろう?びよかな?あんまり風潮を知りません。
知らないというか、意識的に心を閉じていることも多いです。事務所は上から下へ、右から左へ、とにかくハロプロ全体を応援させたいのはわかっているけど、だからこそ反発してしまうというか。わたしはわたしの好きな人たちに既に出会っているしそれで良い。なのでハロヲタといえどDDではもうない。
そんなこと言ってると来年以降はますますハロコンに行く道理が無くなってしまうなぁ。まぁ、でも、楽しみです。うん。未来はきっと面白い。
それでは、2019年わたしの投票結果を。
<引用内>は投票コメントです
◆◇楽曲部門◇◆
1位 One Summer Night ~真夏の決心~ / カントリー・ガールズ 3.0pt
メランコリックなサクソフォンの音色が、2019年、カントリー・ガールズに夏をくれた。
Aメロの言葉数をものともしない心地良いリズムのとり方、彼女たちの歌手としての向上が伺える。
初披露された『夏の大四角形』は本当に本当に楽しいイベントだった。あの夏の夜を忘れない。
Aメロが全てをさらっていった。めちゃくちゃ良いと思うの。何がと問われるとズバリ答えづらいのですが。こういう曲調は何風っていうんですかね。サビはまた少し違う何か風な気がする。「今夜君に打ち明けたい」のフレーズ・間奏AメロBメロ・サビはそれぞれ違う雰囲気を感じる。ライナーノーツを楽しみに待ちたいです。
Bメロも好き。PPPHのリズムでゆったり流れる前半に対し、後半の少し急いたような流れが良い。ちぃの「だけど心満たされないの」の歌い方、こういう台詞っぽい歌い回しが過剰に装飾的にならない、本当に稀有な才能の持ち主だと思います。2番も同じ歌詞からのウォーウォーウォーイェーでサビ前に雄弁なサクソフォン。憎い流れですね。
4人。4人だからこその綺麗な歌割り。1人1人の歌声をソロでじっくり聴けて、贅沢な気分になる。この曲のレコーディングは、ふなちゃんの手術前なのかな。声がしっとりしていて、凄く合っていると思うのです。夏って凄く楽しいけど何処か寂しい。晴れれば晴れるほど空が底抜けに明るくて所在無くなる。
ふな「校舎裏で誰かが奏でるサクソフォン」おぜ「グラウンドで誰かが放ったホームラン」この割り当ては神ですね。歌のトリを梨沙ちゃんがとるのはなんだか新鮮だと思っていたのですが「そして前へ踏み出したい」なんて、ねぇ。
2位 弱気女子退部届 / カントリー・ガールズ 2.5pt
恐ろしいまでに鋭敏な卒業曲。
「こころの拠り所が甘えになってないかなぁ」って…“メンバー同士がカントリー・ガールズを「こころの拠り所」にしていると信じること”自体を「こころの拠り所」にしているファンに向けて、1行目からなんてことを…。
更に、繊細な事情を「ほかと兼部」「一本槍」と表現するなんて、ぶっこみすぎです雨子先生…。
しかし「退部」「やめます」というネガティブじみた言葉が希望の響きをもって鳴るところが、音楽の力でありアイドルの神秘。
「ちょっとだけ後悔しても それ以上にもっとがんばるよ」
「これからも多分ずっと勇気が要るから わたし、やめます!」
やめたことを失敗にしないために、卒業していく子はこれからの長い人生ずっと勇気を持って生き続けていくんだという気付きを得た曲。
元・弱気女子達にずっとずっと幸多かれ。
コンサートで歌を聴いて崩れ落ちるというのは初めてでした。忘れもしない2019冬ハロ。すごく近い席で目の前のキラキラを浴びながら、初めて耳にする歌詞に涙が止まらなくて、ずっと内心で、なんという…なんという…と唸っていました。
半分は腹を立てていたかもしれない。こんな風に歌にするなんて、って。消費されている、と思ったし、言葉があまりにも痛かった。
・彼女たちが望んで選び取ったストーリーではないのに、選べない立場でこの歌詞を歌わされていること。
・それによって今までの順風満帆ではない道のりを、美しく昇華して整えるよう望まれていると見えること。
・活動量の少なさについて、部活かよwと散々揶揄されてきたグループなのに、部活になぞらえた歌になっていること。
・アイドルを卒業することそのものを歌っているわけではないとはいえ、舞ちゃんが舞ちゃんの名前を出すなど、明らかにカントリー・ガールズというグループが持つ背景を踏襲した宛て書きでしかないこと。
・それを踏まえて「やめます」「退部」は卒業の言い換えであると伝わる作りになっていること。
・先にやめるという行為を「お願い ゆるして」「ありがとう ごめんね」と謝らされていること。
・「ごめんね」シリーズと「許してにゃん」はカントリー・ガールズの大事なキーワードであるけれど、卒業に際して謝るだなんて、歌詞とはいえ如何なものかと思うこと。
分けて考えると、たぶんこれらのこと。刺さりまくった。
だけど何故か、この曲は憎めなくて。
この曲の何にそんなに抉られたのか、それでも愛すべき部分を愛せたのは何故なのか。あまりにも美しい何かが表面的なものだけではない気がして、潜んでいるものを突き止めたくて。この曲を聴く度に滂沱の涙を流させるものが何なのか、きちんと分かるまで考えたいと思い、評価をずっと保留していました。
2019年も終わるしカントリーも終わる今、まだ、よく分かりません。名曲と呼ぶにはこわい。だけどやっぱり、嫌いじゃない。ずっと大切にしていきたい曲です。
「ちょっとだけ後悔しても それ以上にもっとがんばるよ」のところで…あぁ…きっと辞めたことを1mmも後悔しない訳はないだろうな、誰でもそうだけどあの時辞めなければみたいなことを思う時はきっと来るよな…それでもその過去の選択を是とするように生きていかなきゃいけないんだよな、と、思ったの…
— 奏ポルカ (@polka8dot) 2019年1月20日
美しい人たちが愛おしい空間に確かに存在したことを、全員が卒業して廃部になった未来でも、わたしは忘れない。淡いピンクの輝きを。勇気ある別れが育んだ愛を。
3位 人生、すなわちパンタ・レイ / アンジュルム 2.0pt
2019年アガるイントロ大賞。
太古から大地にみなぎるエネルギーを根こそぎ集めて元気玉にしたような凄まじさ。間奏後半で再度登場するそのメロディー、ハイ優勝。
歌詞も全編に渡り隙が無く、つんくイズムを意識して継承したヒャダイン節満載で、ミクロとマクロに落とし込んだ「輪廻転生」のテーマが変化に前向きになれるよう勇気づけてくれる。
サビ頭の「人生、すなわちパンタ・レイ」はメロディーと言葉が一体となって生まれてきたような大正解感。これがすなわち音楽だ。
ヒャダイン様様は『タデ食う虫もLIke it!』に続き良いお仕事を見せてくれて感謝。
アルバム『輪廻転生』に帯をつけるなら、パンタレイのサビをそのまま書くだけで言い得て完璧だと思う。
そうだ
人生、今こそパンタ・レイ 転がって 移ろって 彩る
嘆くなかれ 変わらぬハート ココにあるでしょう?
それがLOVE 愛はエタニティ
彼はこのタイミングのアンジュルムに曲提供するという意義を理解し、テーマを解釈して、愛情でくるんで曲にしてくれるんですね。思い入れが好転しているありがたい例です。
…この曲の歌詞を語ろうと思うと、何もかも良すぎて全文書き下すしかないってことになりそう。
まず、サビ。両サビどちらも人生の真理を真っ向から書いていて、1サビではアンジュルムの近年のテーマである「LOVE」に綺麗に帰結していて、2サビではスマイレージを思わせる「マイレージ」というワードを使い、ラスサビでは「赤く燃える心臓」であやちょまで漂わせ(そして、今になってみれば「赤」はあやちょから輪廻転生したりんちゃんとも言えるかもしれない)、職人技だし愛に満ちている。
個人的に心に響いたのは「変わることは 時に恐怖ね 『わたし』が消えちゃうような感覚 髪を切って機種変して 引っ越して年重ね ねえ『わたし』ってなんでしょね?」のフレーズ。
わたし、入籍する前の晩に急に怖くなってめっちゃ泣いたんですよね。名字変わって今日までのわたしはいなくなるけどわたしという人間は消えちゃうの?って。その経験があるから、聴いた時、わ!これ!わたしの歌だ!ってなった。めちゃくちゃポップに歌われているけど自分の感情を重ねられる、こういうのが歌の醍醐味だよね。
投票コメントで「人生、すなわちパンタ・レイ」のメロと言葉の一体感について書いたけど、間奏前に入る「シャバディビドゥーヤ ディキディキダンダン ドゥビダン シャバディビドゥーヤ ヤッパッパッパッパッパ Break down !」は楽しさの魔法、落ちサビ後の「そ~~お~~だ~~」は音楽って最高ポイントじゃないです?
あかん、まじで全部褒めになる。
4位 赤いイヤホン / アンジュルム 1.5pt
「赤」「イヤホン」というワードで完璧にあやちょを掬い取っているにも関わらず、スマイレージ回帰ではなく完璧なるアンジュルム曲。
イヤホンのコードをモチーフに“束縛からの解放”をテーマに据えた星部ショウ氏敏腕すぎ。サウンドの気持ち良さと振り付けも最高。
今からでも遅くない、ワイヤレスイヤホンのCM待ってます。
ずっと続いてる4つ打ちのパシンッ!って音がとにもかくにも気持ちいい。大久保薫氏ありがとうお歳暮贈らせてください。
メロディーは、Bメロの「な・っ・た!」からサビに突入して「ら・れ・ない!」と同じリズムで重ねるここが大好きです。伝われ。この曲は特にかむちゃんがすごくカッコイイ。斬る!って感じ。
歌詞全体を使って、赤いイヤホン、こんがらがる、縛られる、絡まる、ほどく、赤い糸…とモチーフが見事にイメージ展開されているのにややこしくなく、メッセージは至ってシンプルで言葉はストレート。「男なんかの優しさに女はもう縛られない」昭和歌謡曲レベルで男女を断じて語っている、勇気ある良い詞だと思う。
振り付けも文句なしにキャッチーで、ライブ観ながら、CDを聴きながら、何もかも出来がいい!!って何度感嘆したか。星部ショウ氏ありがとう年賀状送らせてください来年もどうぞアンジュルムをよろしくお願いします。
★星部ショウさんライナーノーツ→星部ショウ オフィシャルサイト
5位 いとし いとしと Say My Heart / アンジュルム 1.0pt
音がとにかく快感。うねりに身を任せ、一緒に身体を動かしたくなる。
男性に誘われる女性ではなく、誘う女性でもなく「今 今 わたしは踊る きみはどうする?」とあくまで別個の身体が音と遊んでいる表現に、新時代の自立したアイドル像、女性像を感じる。
その星部氏曰くジャミロクワイ曲。平田祥一郎氏のアレンジで赤羽橋ファンクに。THEハロプロ感凄いし楽しさも凄い。跳んだり跳ねたりするボーカルとバックの色んな音がいい感じにバランスよく絡んでいて、仕事人の逸品という感じ。
あとこれはどこかで見かけたんですけど「いとし いとしと いう こころ」で「戀」という字になるんだそうで、出典は都々逸だとか。雨子先生の教養深さがうかがえますね。さすが作詞家!(おっとすみません!どこかのだれかへあてこすりがでてしまいました!)
◎総括
今年は次点は無し。5曲に迷いませんでした。
あえて選ぶなら、さゆの『バラバラWONDER』『シン・ジュク』『絶対彼女 feat.道重さゆみ』『OK!生きまくっちゃえ』、カントリーの『夏色のパレット』、アンジュの『帰りたくないな。』あたり。それ以外のグループの曲はほとんど知らないのね。
総合すると、アンジュルムアルバムの新曲が大勝利。
蒸し返すけど『赤いイヤホン』か『人生、すなわちパンタ・レイ』はあやちょ卒シングルでリリースしてくれたら良かったのにな。あと、大阪でも輪廻転生を引っ提げた、りなぷ卒コンに近いセトリのライブやってくれたら個人的に完全勝利でした。
カントリーには来年の楽曲大賞でもまだ投票できます。『ずっとずっと』に投票したくなるような、丸1年間感動が残るような、そんな素敵なパフォーマンスを12/26期待しています。
◆◇MV部門◇◆
1位 One Summer Night ~真夏の決心~ / カントリー・ガールズ 3.0pt
カントリー・ガールズ『One Summer Night ~真夏の決心~』(Country Girls [One Summer Night -midsummer decision-]) (MV)
待ちに待った新作ミュージックビデオ。本当に待ちに待った…!!
外ロケ、ストーリー、キャラクター、時間の流れ…何もかも全てが嬉しい。
4人が長い時間を共に過ごした夏の1日、その夜こそが愛おしい宝物。
演技するカントリー・ガールズって新鮮なんですよね。PBJLの実験風景以来か。いや、日常が小劇団と言われればまぁそうなんですが。
ドキドキする舞ちゃんとか、追試を受けるふなちゃんとか、梨沙ちゃんに進路相談するちぃちゃんとか、舞ちゃんを待つ3人とか、そして4人で夜空に向かって歌うとか、何もかも良かった。良かった!
学生の制服って、着られる時が限られている。そういうことなんだなって分かりました。10/18の夜に、あぁ、この曲はそういうことだったのかって、思った。思って、どす黒い気持ちにもなったけど、でもやっぱり、皆一緒に過ごして花火をしたその夏の1日が在ったことは、尊い。
2位 OK! 生きまくっちゃえ / 道重さゆみ 2.0pt
シンガポールロケで撮り下ろされた美さゆみんカワイイさゆみんがこれでもかとばかりに詰め込まれた最高フィルム。
愛の祝福は作り手からさゆに、そしてさゆから私たちに。
“今”と“自分”をどこまでも肯定する、世界一素敵な笑顔。
正直に言います。さゆの作品はハローの何もかもを凌駕する出来。楽曲大賞1位に入れても自分としてはおかしくなかった。
ここ最近のさゆはアートワークなどにこだわりを持って世に送り出していると分かる。さゆは強いですよ。今なお、というか、今。
・『Loneliness Tokyo』は去年入れたよね?と思ったら今年のノミネートはdance shotだった
3位 恋はアッチャアッチャ / アンジュルム 1.0pt
アンジュルム『恋はアッチャアッチャ』(ANGERME [Love is Accha Accha])(Promotion Edit)
個別に与えられたシチュエーションとインド風ダンスショット、工夫を凝らしてくれと常々願ってはいたが、ここまで詰め込めとは言ってない。良いぞもっとやれ。一
人一人が限りなく美しく、際限なく愛らしく。アンジュルムの楽しい動物園を作品にするとこういうことになる。
インド衣装好き。マジで好き。色合いが好きだしデザインも、あとヘアアクセが好き!
歌衣装の曼荼羅と絵巻みたいなシーンが普通に最高潮なんだけど、各人にキャラクター衣装を着せて、エキストラ入れて、駅をはじめとするあちこちでロケ撮りまくりで、気合いがすごいのがマジでGJ。全体的に絵面が美しかったです。
アッチャアッチャ応援隊やらTik Tokやら特設サイトやら、後の世で「懐かしいもの挙げたやつ優勝」で出されそうな、謎に力の入ったプロモーション…なんだったんだろうね。ありがたかったね。うたコンも楽しかった。
◆◇推しメン部門◇◆
船木結
ぜんぶすき。
アンジュルムックよりも、RFTの方がむすぶちゃんに関してはすきかもしれない。
青春本は申し訳ないながらも買ってないけど、ブログで見せてくれた「海」。むすぶちゃんってこんな顔して笑うんだなぁって改めておもった。うれしかった。
むすぶちゃんのまわりにいる皆さん。
むすぶちゃんを沢山撮ってくれて、見せてくれて、ありがとうございます。
むすぶちゃんをいっぱい笑わせてくれて、楽しくしてくれて、ありがとうございます。
むすぶちゃんが笑ってるその空間と瞬間を、作ってくれること、届けてくれること、ただひたすらに感謝しています。
これはわたしにはできないことだから。
仲間がいてくれてよかった。ひいてはハロプロに入ってくれてよかった。
皆に愛されているむすぶちゃんを実感できる、ファンとしてこんな幸せなことはありません。
休みなく走り続ける毎日の中、声帯結節の手術を受けることは大きな勇気を必要としたことでしょう。
ハスキーボイスから念願のクリスタルボイスへ生まれ変わったむすぶちゃんの歌声は、とても気持ち良くどこまでも高く響き、私の心を幾度も踊らせてくれました。
カントリー・ガールズにおいては懐を預ける大動脈として、アンジュルムにおいてはゴールを決めるシュートとして、八面六臂の活躍を見せる歌声はハロー!プロジェクトになくてはならないものです。
いつのまにか一つ一つの関節を柔らかく、そして指先まで美しく魅せるように進化していた身体表現も、また然り。
何より、その笑顔泣き顔いたずら顔焦り顔、格好良く可愛いらしいむすぶちゃんをハロプロのステージで見られなくなるのは、本当に寂しい。
その決断を胸に更にビューティフルになっていく姿をあと少し、見守ります。
2019年、キューティーむすぶたんには沢山の元気をもらいました。ありがとう。(400字/400字)
迷いなき、渾身の一票です。
愛させてくれてありがとう。
2019年、365日むすぶちゃんがすきでした。
愛の言葉を結びにかえて。
◆◇番外編*マストバイ部門◇◆
書籍から3作品を勝手にエントリー(順不同)。

ANGERME RINA FASHION TOOL Petunia ― 勝田里奈編集長と12人のアンジュルム (主婦の友生活シリーズ)
- 作者:勝田 里奈
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2019/09/25
- メディア: ムック
どれも買ってよかった。写真の素敵さは勿論、テキストも読み応えがありました。まだの方は是非。
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