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待ち望んでいたいのちがこの世にやってきました。
坂本真綾さん、無事ご出産。
鈴村健一さん坂本真綾さん夫妻に第一子誕生です。
ご報告の時期などから考えて、予定日はいつだろうか…そろそろだろうか…と、3月頃からそわそわしっぱなしでした。
真綾さんと同じ春生まれだな、まさか同じく年度末かな、もし3月中にお生まれになったらうちの子とも同学年になるな…とか。
そして、2022年4月22日。お知らせを受け取ったわけです。
誇張なく、涙が出るほどうれしかった。
子どもが生まれることは突然ではなく、4ヶ月も前には分かっていたことなのに「母子共に元気です」の言葉に母になった真綾さんを実感して、とてつもなく喜ばしい気持ちがあふれました。
おめでとうございます。何度でも言いたい、本当におめでとうございます!
言葉で、笑顔で、歌声で、そしてその声で。
私たちに希望を与え続けてくれている大好きなご夫妻に、新たな幸せが訪れたことが我が事のように嬉しいです。
真綾さん、ご出産、そして長い妊娠期間やその前にあった、赤ちゃんのたまごを抱いて生きてこられたそれまでの人生。お仕事多忙な中、ご苦労も多かったであろう日々、おつかれさまでした。
鈴村さん、パパになったのかぁ。この上なく慈しみ育てる姿がまじまじと想像できます。近況を聞ける機会がすっごく楽しみですね。
自分が同じ子育て1年生ということもあり、重ね合わせて勝手に思い入れてしまう。これはよくないくせでしょうか。
わたしにかわいい我が子がいるように、彼らにかわいい彼らの子がいる。そのことに胸がほっこりあたたかくなるのです。
坂本真綾のビタミンM
ラジオ、ビタミンM。3月、4月の月間テーマは『名前の由来』でした。
「わたしも子どもが生まれるので、気になっちゃって」と言う真綾さんにきゅんとしました。
実際、名前って面白いですよね。名付け本もいいけれど、実際に付けられた名前に興味は尽きないです。すべての物に名前有り。すべての人に名前有り。
特に、ほっちゃん回(堀江由衣さんゲストの2022/3/25放送回)で「オリンピックを見ながらつい選手の姓名判断をしてしまったりする真綾さん」には親近感をおぼえました。
メールでお便りを送るような気持ちになって、ここから少し書いてみます。
実際に投稿する訳じゃないから、少し長くなったりオチがなかったりしてもいいかな、いいよね。
「
真綾さん、こんばんは。わたしは、昨年末はじめての子どもを出産しました。
妊娠中、かなり早い段階で性別が分かり、そこからはどんな名前がいいだろうかと頭をひねってきましたが、いまいち決まりきらないまま、いよいよ来月が臨月というところまで来てしまいました。
産まれた子の顔を見てから決める、といってもこのご時世で出産の立ち合いは出来ず、入院中も夫すら面会禁止。それに、何ヶ月もかけて案すら出揃わないというのに、産まれてから届けを出すまでの数日で天才的に素晴らしい名前をひらめくとはとても思えません。
せめて、これだという候補だけは決めておきたいなと思いあぐねる日々でした。
そんな中、10月27日に真綾さんの25周年横浜アリーナLIVEのBlu-rayが発売されました。わたしもこのライブに参加していて、妊娠前最後の遠出となった思い出のライブ映像をとても心待ちにしていました。
さっそく何度も再生しながら「この3月は、まだ子どもが宿ってすらいなかったんだよなぁ」と不思議な気持ちになったりもしました。
さて、ここでようやく月間テーマの『名前の由来』ですが、実はこの真綾さんのライブ映像を観ている時に、その後産まれてくる子どもの名前をひらめいたのでした。
その曲は『光あれ』。言わずと知れた名曲であり、わたしも何度も何度も励まされてきた大切な曲で、この25周年LIVEでもすごく感動した場面でした。
もともと、子どもの名前は願いを込めたイメージをもとに名付けたいと考えていました。希望のある、明るく暖かい感じ。色で言うと赤、オレンジ、黄色のようなの感じ。字で言うと「光」とか。祝福が込められたような。
そう、考えていた名前は、まさに『光あれ』という言葉の通りだ!とその時気付いたのです。そして、曲を聴きながらパズルのピースがぴたりとはまるように、ずっと悩んでいた鍵となる漢字がすっと降りてきたのです。
実際に子どもにつけた名前はお知らせできませんが、真綾さんにちなんだ名前をもらうでもなく、歌詞や曲名からとるでもなく、大切に歌われてきた曲の”いのち”に近い部分を受け取って、うまく名前として再構成できたと思っています。
あの時の横浜アリーナ。腕に付けたライトも、空席の客席に付けられたライトも、すべてが一体となって目の前に広がっていく360°の明かりは本当に素敵でした。そんな希望の景色を見たからこそ思い付くことができた我が子の名前でした。忘れられない感動を遅ればせながらありがとうございました。
生後4ヶ月、この子の名前を呼ぶ度に、胸にあたたかな希望が宿り、光が広がるような気持ちがしています。
リクエストは、坂本真綾さんで『光あれ』。
」
…なんて、拙いメール代わりに書いてみました。実際にメールを送ってもいいかもしれない。なにせ、真綾さんにお祝いを伝えないといけないもの。
『約束はいらない』の記憶
これまでの人生のうちで、印象深い遠征のひとつです。
特に美味しいものも食べなかったし、一人参加で誰とも会ってないし、大層な観光なんてできなくて、新横浜のホテルと横浜アリーナ、新幹線と自宅しか記憶にないんだけど、その分ライブが色濃く記憶に残ってる。
座席の貼り紙、トークの内容、神がかった演出の数々、ゲストとの特別なセッション、想いの込められた2日間限りの特別なステージがすごく印象的でした。
すごくエネルギーチャージできたし、約束なんか無しでまたいつかお会いしましょう、その時はきっと『ポケットを空にして』を心の中だけじゃなく、声を出して一緒に歌いたい、と強く思いました。
そんな昨年3月は、まだ私の子どもも真綾さんのお子さんもこの世に生まれ出るどころか、その存在が宿る兆候すらなかったんですね。
1年で変わってしまう景色があること、それはこのご時世でしっかり嚙み締めて、良くも悪くもだけれど。
なんとなくあの3月から吹き始めた風が、とても善いものを運んできてくれた感覚がしています。
満腹論054 『新婚卒業記念』
真綾さんはご自身が結婚された時を振り返って「きっと私の今までの人生で、この世に生まれてきたときの次に盛大に祝福された出来事だったんじゃないかって気がします。そのあたたかく優しい光を全身に浴びて、私はこの世に生まれたときの次に『ああ、何かとっても素敵なことが今始まったんだな』と感じたのでした。」*1と『満腹論』にて綴られていました。
このフレーズ、大好きです。
真綾さんにお子さんが生まれたと知った時、自分の胸に溢れる祝福の気持ちは、この「あたたかく優しい光」のようだと思いました。
生まれ、育まれ、そしてまた別のいのちが生まれ。その度に人は祝福の光を浴びて。こうして幸福の連鎖が続いていくものなんだ、と分かった気がしました。
ベビーちゃん、あなたへ光がさんさんと降り注いでいるよ。
生まれる前から、世界はあなたを大歓迎していました。
千里の道
そんなこんなで先週のビタミンM、何気なく聞いていたらエンディングゾーンで子どもが産まれました報告があって心底びっくりしました。
産休前に収録じゃなかったんかい…!同じ月間テーマで続けてたから、てっきり結構な溜め録りだと思っていたよ…!
「いつのまにか」って本人が笑って言っちゃうくらいに、休みなく放送できるよう上手に調整されていたのかな。こんなやり方ができるのも、ひとつひとつのお仕事を大切にされている真綾さんと、1000回の放送を重ねてきたスタッフさんとの気心知れたお仕事ぶりのおかげですね。
『SING ネクストステージ』の公開や新曲『菫/言葉にできない』リリースもあるし、お仕事は相変わらず活発で、ちっとも産前産後と思えません。
わたしが言えた義理ではないですが、まずはお身体いたわってくださいね。
そして、これからの真綾さんから生まれる新たな言葉をとても楽しみにしています。
エッセイや歌詞、トークで真綾さんが経験したことや感じたこと、いっぱい教えてほしいです。
真綾さんがお仕事ますますご活躍なされること、鈴村さんとの日々の生活、そしてお子さんとの新たな人生が末永く健やかに守られていくことをお祈りしております。
いわゆるマジで「尊い」。ファンとしては、この気持ちに尽きますね。
どうか、愛するいのちたちに、満ち溢れるほどの光あれ。
どこまでも、限りなく、祝福あれ!
*1:KADOKAWA,坂本真綾,『満腹論』,p147