アンジュルムリーダー和田彩花さんが2019年春ツアーでの卒業を発表しました。
このお知らせを、私はわりとすんなりと受け入れました。
それは、一番初めに読んだのが「いつまでもみんなと夢を追いかけることはできないのだろうか?」という言葉から始まる、あやちょ自身の率直な胸のうちを綴ったブログだったからです。
それぞれの人生で本気でやる夢
あやちょの今後目指すところは、型にはまらない未知の存在。
私はステージに立ち続けたいです。
30代になったとき1人でステージで歌って踊っていることが次の目標です。
様々な表現をやっていきたいです。そうなれるよう、20代を過ごそうと考えました。
そして、できればアイドルで居たいのです。
グループを卒業し、アイドルとイコールの意味であるハロー!プロジェクトをも卒業して、見えない限界である25歳を越えて、アイドルの枠を超えた様々な表現を目指して。でも、それでいて「アイドルで居たい」という夢。
その夢を、本気でやること。挑戦していくこと。
これほどまでに闘志に満ち溢れた夢は珍しく、どこまでもあやちょらしくて、また和田彩花という人のことを大好きになったのでした。
「私の心」
紡いだ文は、これまでの卒業発表のテンプレートを打ち破る長さ。
まるで「あやね、」と語りかけてくれている時のような、彼女の声が聞こえてくるような、取り繕ったところのない文章でした。
心の内を見せてくれることが嬉しい。過去の葛藤も、未来の展望も、「今」を説明するには欠かせないもの。全部教えてくれて嬉しいです。
といっても、あやちょはいつも心と声に不一致のない人ですよね。喜んでいる時も、戸惑っている時も、いつも自分の言葉で話してくれる人です。
こんなにも長くアイドルを続けてきて、りっぱにアイドルのロールモデルになれる人なのに、あやちょは「アイドル和田彩花像」を作り上げる方向には向かいませんでした。架空の和田彩花を作り出そうとはせず、むしろ“素”を和田彩花として提示してくれました。その天真爛漫な瞳は、いつも強い光を放っていました。
大学院に通う美術好きの和田彩花も、アンジュルムの一パフォーマーである和田彩花も、みんなあやちょ。だから、パリ公演が決まったら絶対にオルセー美術館に行きたがるし、アイドルとしての視点から絵画を読み解くことに恐れも引け目もない。
ハロプロリーダーとしてコメントを求められる立場にある和田彩花もそのうちの1人ですが、他人の事情には口を挟まないし体裁の良い言葉でやり過ごすこともしない。必ず、自分の目で見たもの、自分の知っていること、そして自分なりに考えたことしか発言しない。
その姿勢はハロプロ界において、いや、女子集団において、あるいは、人間社会において非常に潔く映ります。ハロプロリーダーという役職に就いたことで、そんなあやちょの「自分」という美学が垣間見え、私は嬉しいです。
変わるもの 変わらないもの
人は環境によって育てられる、と言いますが、あやちょはハロプロ内における環境変化なら、数えきれないくらい経験しています。
未知数のユニットに参加したり、一緒にデビューしたメンバーが居なくなったり、後輩と友達のような関係になったり、尊敬を集める先輩として期待されたり。
そしてその度に美しくなるのです。あやちょの美しさは、強さから来ていることは間違いない。
今後、あやちょが目指すところを今の時点ではっきりと思い描ける人はきっと居ないと思います。
でも、あやちょが、作る。どこにもないものを、作る。和田彩花は誰でもない人になる。そして自分を、輝ける未来に、持っていく。
なんとワクワクさせてくれるお話でしょう。筋はまだ無いし、あったとしても“ぶっ壊す”のです。
これまでのあやちょを信頼しているから、未来をもまた信頼できる。どこまでもあやちょは、凛と歩んでいく。その未来を私たちに見せたいと言ってくれることに感謝しかありません。
急がなきゃ置いてくぞ
そしてアンジュルムも大丈夫です。もうとっくに分かってます。
アンジュルムもこれでまた、強くなるんだって。
泣いたり笑ったりする1年間を越えて、あやちょが旅立つ日のステージでは、きっとまた一つの完成形を見せるのでしょう。
あやちょと作る最高の舞台を目指して、この1年、本気で強くなってくれるんだと期待しています。
そのスピードに置いてかれないように、急がなきゃ。私たちの合言葉を、広く大きなステージで一緒に歌わなきゃ。
大切な大切な1年にしたいです。ディズニーランドに一緒に行くことはできないけれど、私だけの今のアンジュルムの思い出をいっぱい作りたい。
FULL CHARGE
「自信しかない」というあやちょの名言は、私に度々勇気を与えてくれます。
みなぎるエネルギーは、若さだけじゃない。積み重ねてきたからこそ放つ輝きもあるんだと、あやちょ率いるアンジュルムは教えてくれました。
若くてただ愛でられるのもアイドルだけど、辛酸を舐めて居場所をつかみ取るのもまたアイドル。
あやちょのいるアイドルグループはこの勢いのままに、どこまで走れるか、楽しみです。
そして、あやちょが居なくなることを分かっているアイドルグループも、一人で戦うことになるアイドルあやちょも、みんな楽しみです。
できるだけたくさんの夢を、見つけて、叶えて、その日を迎えられたらいいな。
まずは夢たっぷりの決意を聞かせてくれて、ありがとう。
超絶かっこいいよ、あやちょ。
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