雨の降らない星では愛せないだろう?

ハロー!プロジェクト、関ジャニ∞、フィギュアスケート、その他つれづれ

平成30年8月31日金曜日 関ジャニ∞「ここに」

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平成最後の夏。8月最後の日。プレミアムフライデー。

ミュージックステーションにて9月5日発売シングル『ここに』披露。 

 

歌声。表情。動作。関ジャニ∞の全てがかっこよかった。

安田さんの歌い出し「風」で眉間にしわが寄り目が合うところ。錦戸さんの笑みを浮かべたがなり。大倉さんのゆったりとしたリズム。安田さんが駆け出した。

大倉さん喉回復して本当に良かった。余裕あるtornの懸命な魅せ方

Aメロの丸山さんが凄かった。丸山さんは元々破裂する歌い方が得意だとは思っていたけど「馬鹿にされた分チカラ合わせ」込めたエネルギーの爆発が素晴らしかった。「分かり合えない日は気が済むまで」あんな怒ったような表情、はじめて見た。めちゃくちゃシビれた。ヨコヒナが加わり深くて強い関ジャニ∞独特のハーモニー。

Bメロ山田。山田。山田がいるよ。強いよ。吠えているよ。関ジャニ∞の普通の男たちの歌声が合わさって最強を形作っているよ。ゴリゴリに巻き舌で戦う安田さんは痛むはずの身体を傾けて全身で伝えてくれるよ。「光り輝き照らせ」の「せ」で振り払う腕がマジでかっこいい。

「「「「「「 ここにいる!! 」」」」」」」

身体を上下に揺すらずにはいられないサビ。キメで眉毛が上がる相変わらず男前な錦戸さん。

「怯えて」丸山さんのこの歌声は初めて聞いた。深くて後ろに引く歌い方。明るく前に細く出す歌い方が彼のほとんどだと思っていたけどまだまだそんなもんじゃなかった。「耳を澄まして」と歌いながら嘆くように耳を塞ぐ仕草はまるでムンクの『叫び』だ。丸山さんの悲しみに大倉さんの笑顔が呼応する。

「辿り着くまで」で浮いて「もっともっと」でガツンと合わせる丸山さんが気持ちいい。マイクを持ち換えて背後にも歌いかける村上さん。

「本当 本当 夢じゃなくて」のところでいつも泣きそうになるからちょうど横山さんがそこで泣きそうな表情してるのぐっときてしまう。漢ヤンマーが率いてくれる。

ニコニコ笑顔の丸山さんが「また逢えたら歌おう」って言ってくれてる。納得してない部分をまだ腹に据えてる大倉さんが「リズム刻んで踊ろう」って笑ってくれてる。「歌おう」って安田さんがマイクを向けて本気で歌ってほしがってくれてる。いのちを削って無茶をする安田さんを支える村上さんがいる。

 

関ジャニ∞は6人だ。そうだ。そうなったんだ。それでいくんだ。

どうやっても納得できなかった事実が、やっと、すっと、入ってきた気がした。

これが、この新曲の力か。 

 

想いを全て乗せ切ることができる音楽。WANIMAって凄いと思う。

実は、この曲はオーとかラララとか色んなブロックが入ってくるせいで構成は複雑なのだけど、コードが統一されててそこがシンプル。聞きやすい・歌いやすい・覚えやすい・ノリやすい。WANIMAすごい。

今日ここにWANIMAが居てくれてよかった。安田さん。よかったね。きっと通じてるし届いてるよ。

 

そして、歌披露に番協さんが居てよかったと思う。

ちょうどコンサートツアーでも思っていることだけど、今彼らの目の前にファンがいることが、関ジャニ∞というお仕事の喜びの再発見に繋がってるんじゃないだろうか。

目の前に居る人を自分のアクションで笑顔にするとか。盛り上げるとか。希望を持たせるとか。そういう一つ一つによって、彼らが、彼らの存在意義を確かめられる気がする。関ジャニ∞の力を改めて信じ直せる気がする。

歌が勇気づけるんだってことが、勇気づける歌を歌う勇気になるのかもしれない。ファンがアイドルを元気づける存在だと自認するなんておこがましいけどもね。 

  

『ここに』の良いところは、とてもシンプルなところ。「難しい事は後にして」。これが肝心な気がする。

気持ちよく歌い上げるっていう行為が、ある意味で彼らを救うんじゃないかなぁ。彼のためでなく、自分たちのために。いま目の前にいる誰かのために。心突き動かすその瞬間をただひたすらに音楽に委ねて。 

頭空っぽにして全力で歌う。彼の痕跡のない歌を。

まっさらだ。白いキャンバスだ。新曲っていいね。新しく始めるっていいね。シンプルにそう思える。 

 

「始まるんじゃない 始めるんだぜ!!!!!!」

 

悲しみにくれる日々は正直言ってまだ終わっちゃいない。けど、素敵な何かがまだこの先に待ってる気がする。新しい夢が開けた気がする。未来は明るいそんな気がする。

前を向かせてくれる。一番手っ取り早いその特効薬は、新しい歌だった。

 

歌だよね。歌だよ。

やっぱり、関ジャニ∞を繋ぐものは、歌だよ。

関ジャニ∞が届けるものは、歌だよ。

 

歌ってなんだよ。音楽ってなんだよ。すばるくんを連れて行ってしまったのは歌だったじゃないか。

だけど、彼が関ジャニ∞に残したものもまた歌なんだ。

新しい関ジャニ∞が紡ぐものもまた歌なんだ。

 

メインボーカルを失ったグループが解散しない意味とは、って考えたこともある。

その答えは単純だった。「続ける」ってことだ。そういうことだ。

 

関ジャニ∞は、関ジャニ∞を続けることを選択した。

「続いていた」関ジャニ∞を「続ける」関ジャニ∞に改めて選び直した。

 

そう。

「終わらない」んじゃない 「終わらせない」んだぜ!!

「続く」んじゃない 「続ける」んだぜ!!

 

"歩き続けたい まだまだ終わらないから"

じゃなくて

"終わらない旅を続けよう"

  

関ジャニ∞は、無限を掲げていく。これまでも、これからも。

1人が居なくなっても、もう1人が居なくなっても、関ジャニ∞は関ジャニ∞の永遠を夢見ていく。

 

関ジャニ∞というグループは、それ自体が希望の歌なんだ。

 

メインボーカルが居なくなったから困難が待っている?逆風が吹いている?

いやいや。ピンチをチャンスに変えるなんてもんじゃない。そもそもピンチなんて全然来てないよね。

"メインボーカル"はもう居ない。もともと形骸化していたその称号を代わりに継ぐ者は居ない。全員で全力で歌う。全員横並び。その形で充分にミセテクレる。

頼もしいね関ジャニ∞。悲劇にはしない。させない。誰のためにも。

 

「6人で大丈夫」っていうのは、すばるくんの存在を無かったことにするとか意味のなかったものとするとかそういうことじゃない。彼を軽んじることじゃない。

6人が新しい関ジャニ∞を作る力は、これまでの関ジャニ∞で培われたものだと思うから。

今、6人が6人で立っている力の源に、今は居ないすばるくんがきっと居るんだよ。

だって、この歌は、今の関ジャニ∞だからこそ歌える歌だから。今の、最高で最強の関ジャニ∞に辿り着いたのは、今までの歴史ありきだから。

そういうことなんだよ。現実が既に証明している。

大丈夫。今のタイミングでこんな良い曲に出会い、歌い、笑える彼らは既に強い。

彼らだけの浪花いろは節を、きっとこれからも歌っていけるって信じている。

 

Mステのあと勢いに任せて録画を繰り返し観た。何度も何度もリズム刻んで踊りながら観た。

明るくて力強いこの歌は道しるべ。

すばるという星を失った私たちの新しい星になるんだろう。 

 

15回ほど繰り返し観た後に、7月6日のMステも再生してみた。あれから一度も観返せていなかった。

全員真っ黒だった。びっくりした。真っ白の真反対だった。お葬式みたいだった。

あの日あんなにかっこいいと感じた関ジャニ∞なのに、私は『ここに』の方が好きかもしれないと思った。7人の『NOROSHI』は過去だった。そう感じた自分にもう一度びっくりした。

最新曲を歌っている姿を一番好きだと思えるのって稀有なことだ。有難いことだ。

 

バンドでもダンスユニットでもなく、じゃあ関ジャニ∞いったい何なのかというと、やっぱりそれはすばるくんが誇り高く掲げていた「関ジャニ∞っていうアイドルグループ」に他ならない訳で。

そんな彼らがいち早く新しい関ジャニ∞を示した手段が新しい音楽だったというのが、とてつもなく好きだなぁと思う。

あの真っ黒なMステは7月のこと。8月にはもう真っ白にリスタート。

すばるくんだけじゃなくて、関ジャニ∞にとっても人生は残り少ない。うだうだしてる時間は確かに無いよね。と前向きに思った。

 

 

 

脱退。病気。怪我。その他挫けてしまいそうになる色んな、色んなこと。

この流れは作った流れじゃないかもしれない。悪い流れかもしれない。行く先は何処なのか分からない。

でも乗ってみたくなる。身を任せてみたくなる。スタートダッシュの勢いを信じてついていきたくなる。

「ここにいる」と声の限り歌う彼らを全力で愛そう。彼らの打ち立てた今を純粋に愛そう。

私もここにいる。つらかった4/15~7/14を越えて、ここにいる。

人は、進むことができる。大きな代償を支払ったけれど、その分強くなれたのかもしれない。そう信じることが、前を向くことができた。

 

アイドルは、決していつも美しい夢だけを見せる訳じゃない。

だけど、美しい夢よりも素晴らしい現実を見せてくれることがある。

輝けるいまを生きさせてくれること。輝ける未来を信じさせてくれること。

そんなアイドルのファンでいられて幸せだ。幸せだ。幸せだ。この上もなく幸せだ。 

 

悲しいこともあったけど、今もつらいままのことはたくさんあるけど、それでも「今、ここ」が幸せだと思えてうれしい。 

 

新たな門出を祝おう。今はその境地。

 

ここに (通常盤)

ここに (通常盤)