雨の降らない星では愛せないだろう?

ハロー!プロジェクト、関ジャニ∞、フィギュアスケート、その他つれづれ

コブクロと関ジャニ∞ 16/6/12 関ジャム 感想

スポンサーリンク

6/12放送の関ジャムを観ました。

意外なことに、すごく楽しくて、すごく胸にくるものがありました。

なんでかっていうと、私、昔コブクロの大ファンだったんです。

少しコブクロの昔話をします。

 

出会いも覚えてる。中1の終わりの春休み、友達がカラオケで歌った「太陽」にドハマリし、「grapefruits」というアルバムを借り、あっというまにインディーズから当時の最新アルバム「STRAIGHT」までを揃え、毎日毎日聞き込んでいた。

その頃コブクロはいわゆる低迷期。

メジャーデビュー曲「YELL~エール~」でヒットを飛ばしたものの段々と売り上げは下がり、一発屋のイメージからの起死回生を図ろうともがいていた時期だったように思う。

初めて参戦したツアーは2004年の「DOOR」。ちなみに、私にとって人生で初めての”ライブ”だった。

地元県のコンサートホールにツアーで訪れてくれていた。当時はHPの手作り感がすごくて、プレイガイドを通さず直接メールフォームか何かでチケットを注文した記憶がある。ドキドキした。

ライブ自体で1番印象に残っているのは、本編最後のブロックの盛り上がりがすごくて楽しすぎたこと。

今ぐぐったら、なんとwikiにセトリが載ってました。

コブクロのライブツアー - Wikipedia

 

この指とまれ!(指の振りをするのが楽しかった)

ボーイズ・オン・ザ・ラン (まだオリジナルに近いアップテンポだった)

・轍(ここからの流れが神)

・Moon Light Party!(Hey!とC&Rが楽しすぎたイントロが神)

・神風(神曲

 

ライブって楽しい。初めての感動で打ち震えた夜だった。地元ネタ満載のMCの一言一句を覚えて帰ったと思う。

 

そこからはただひたすらに「売れてほしい」という願いを持ち続ける日々だった。

「結果を出す」ことでステップを1段ずつ上るように、どうかその先に栄光が待っていますようにと祈るような思いで彼らを応援した。

 

だけど実際には1歩進んでは1歩後戻りするようなもどかしい日々だった。

トコブクロ抜擢というメディア露出のチャンスが訪れ、手に汗を握って「堂本兄弟」を観たが残念な結果に終わったこと。

最高の良曲「永遠にともに」がシングルリリースされることになり、NHKみんなのうた」に採用された時のこと。

音楽戦士ミュージックファイターで結婚式企画をするなど必死に売り込んでいたこと。紅白歌合戦出場の夢は及ばなかったこと。

しかし「永遠とも」のおかげでドラマタイアップというチャンス「ここにしか咲かない花」を掴んでMステに返り咲いたこと。

「桜」が売れ、「NAMELESS WORLD」が売れ、そして紅白に初出場を果たしたこと。

「君という名の翼」でレガッタこと。「ALL SINGLES BEST」がバカ売れしたこと。紅白で前年とは全然違う丁寧な扱いで「風」を歌ったこと。

綾香×コブクロ、「蕾」で地位を不動のものにしたこと。

 

そして、気が付いたら。いつのまにか、売れてほしいと思うまでもなく、売れていた。

HPの掲示板で情報を拾うよりも、TVからいきなり歌が聞こえる事のほうが多くなっていた。

…私がファンとしてついていったのは、この辺りまでかもしれない。

 

よくあるやつです。売れたら興味なくなるってパターンです。

コブクロのファンです、と宣言するのが恥ずかしかった数年後、コブクロのファンですという言葉はありふれていた。

同志を見つけたという喜びはなく、ミーハーな新規ファンにうんざりしていた。

少ないTV出演をビデオに録って大事に観ていたあの時代はもう遠くなっていた。

 

ちょうど大学受験があった。ライブから足が遠ざかった。

大学に入学して一人暮らしを始め、TVを観る習慣がなくなった。

 

でも気持ちが離れた最大の原因は、「世間に認められたコブクロは、私が売れてほしかったコブクロじゃない」と薄々感じていたことかもしれない。

そんな風に言葉にしたことはない。今にして思えば、だけど。

 

まず1つに、セルフプロデュースの音が好きじゃなかった。

ちょうど「DOOR」までが笹路さんのプロデュースで、それ以降どうしてもアレンジのパターンが固定化しているように感じていた。

バンドサウンドが主になり、なんでもかんでもギター・ベース・ドラム・ピアノ。サポートメンバーっていうより、コブクロバンド組んでるんじゃないのって思ってた。

シングルでは決まって、ピアノのイントロ、サビの前に入ってくるオーケストラ、重みのあるスローバラード。

またか、と思った。だけど、売れた。こんなやりすぎな曲出して…と思った「蕾」がめちゃくちゃ売れた。私の感覚と、世間で求められてコブクロが出した回答とはズレているんだと思った。

発表する曲から軽快さが失われ、その代わり難解な言葉遣いや男臭さが増していった。1番売れてたけど音楽的には実は1番迷走してた時期じゃないかと思ってる。それぐらい「MUSICMAN SHIP」も「NAMELESS WORLD」も「5296」も心に刺さらなかった。

 

それと同時に、ライブが楽しくなくなった。

ちょうどその頃、①シングルを引っ提げてのツアーで新曲発表→②ブラッシュアップしてアルバム収録→③アルバムツアーで披露っていう流れができ始めていた。 

 ①ツアー:歌詞もよく分からない知らない曲ばかりを何曲も聞くのはしんどかった

 ②アルバム:既に聞き覚えのある曲ばかりで新曲のないアルバムを聞いても楽しくなかった

 ③ツアー:並び替え問題みたいなセットリストで聞き飽きていた

そのサイクルの中で、ツアー参加、アルバム購入のどのイベントも楽しくなくなっていた。そしてシングルもこれぞという好きな曲が出なかった。

成長を見守るっていう楽しみ方をするには、私は幼かった。

 

「ここ花」と「桜」が売れた年。嬉しかったけど緊張の連続で苦しかった。

ファンと本人たちどちらも毎回のTV出演に勝負を賭けていたように思う。

だけど、年末になるにつれ、相次ぐ音楽特番への出演の度に、見るからに調子を落としていく歌声。TVの目まぐるしいスケジュールについていけてない。そして、まさかの紅白で、結成当時からの曲であるという触れ込みの「桜」の歌詞を間違える。

だけど思う。

結果が出せなかった、こんなもんじゃないのに、と悔しがっていたあの頃、確かに私は「コブファミ」だった。

 

 

ここでやっと関ジャムの話になりますけど(笑)

 

番組を観る前、少し身構えてたのは事実です。

ここ数年、TVで観る度にわざと無関心を装っていた節がありました。

別に避けて通ってきてるわけじゃないけれど、あんなに熱心にファンをやっていたコブクロを追いかけなくなった自分に後ろめたさを感じていました。

彼らの音楽が今はまたより良いものに進化していると理解してはいたものの、そんな自分の後ろ暗い気持ちに向き合わないように、今でも少し距離を置いてるところがありました。

 

だけど関ジャム、すっごい楽しかった!

張り切った音楽解説や練り込んだ漫才みたいな2人のやりとりを聞いてると純粋に面白くて、イタイんじゃないかとかすべらないかとか余計な心配をしてまともに受け止められなかった昔があったのが嘘みたいでした。

どうかうまくいきますように、と祈るような気持ちはもう無く、いつも観る番組の「ゲスト」として観れました。

逆に言うと、関ジャニ∞サイドをホームとして観ていたんです。

それが2つの意味で嬉しかった。

 

売れてほしいという切望と結果を出せなかったという落胆、そして、もう売れて遠いところに行っちゃったなという一方的な失望もなく、それらの感情は全て過去のものにして純粋に今のコブクロを楽しめたこと。

結果を出せますように、と心配して見つめるのがコブクロではなく関ジャニ∞のほうであるということに気付いて、あぁ私は今関ジャニ∞のファンをやっているんだなぁと自覚したこと。

 

何もかもが楽しかった新規から身内感覚になるにつれ、ファンとしての苦しみを感じていました。 ファンだった時代は、その切実な気持ちが原動力でもあり苦しいところでもありました。そこから、少し距離と時間を置いたのがよかったんだと思います。

 

強すぎる思い入れは徒に自分を苦しめ、楽しいものを楽しく見えなくすることがある。

好きな気持ちが足枷になることがある。

 

なんだか、ここ最近の色んなもやもやを解決に導くような、不思議な巡り合わせでの共演でした。

 

 

あといくつか思ったことを。

 

安田くんがコブクロ好きでしたと言っていて嬉しかった。

しかも、私が好きだった時代の昔の話。預かり知らぬところで好きなものを共有してたんだ!

「赤い糸」はやっぱりインディーズ版だよね。「風」ソロで歌いたかったんだ。(ぜひ歌って!)

好きな人が語る好きな音楽に、あの頃好きだった気持ちを思い出した。

 

あれ、ていうか。

「よくしゃべるおもろい関西人」

「ハーモニーが聴きどころ」

……もしかしてコブクロから関ジャニ∞に至るまで、私の好みは変わってない…?

ルーツはここだったのか…?

小渕と安田くんは、器用なところとか声質とかギター小僧なところとかハモリ職人なところとかちっさいポジションなところとか前髪にこだわりがあるところ(?)も似てると思ってるけど、もしかして好みは一貫してた…??

バンドが苦手で離れたはずなのにね。不思議なことに今ではバンド関ジャニ∞に夢中です。

勝手ながら、今回の共演を観て、私の中でやっと過去と現在がつながった気がします。

 

昔から音楽理論がすごい人だったけど、棋譜解説みたいなコード解説ができる小渕すげえと素直に誇らしかったです。

ヤスくん「届かんなあ」丸ちゃん「よかった~」がほほえましかった。

感覚ではなく理論で曲作りする人がどちらかというと好きなので、関ジャニ∞のメンバーも作曲理論をいっぱい学んでくれたら嬉しいな。

「俺ら思いっきり歌ってるよなあ!」「みんな自分がメインやと!!」「学んでかんとあかんなあ~」って言ってはったハモリ技術に関しても、どんどん学んでくれたら嬉しいなと思います。直接交流が生まれたりしたら最高。好きな音楽と好きな音楽のコラボレ~ション!!(チャッチャチャチャ)

 

 

そしてセッション。「轍」WADACHI!!

私の思わず涙が出てしまったシーン。

 

「オンギター安田章大~!!!!」

 

これ、かなり琴線に触れるシーンでした。

もしかしたら安田くんの気持ちになってたのかも。

「轍」で1番アガる場面である「オンギター〇〇~!」が自分の名前って!(私からすると好きな人の名前)嬉しすぎるわ。ギタリスト冥利に尽きるわ。

関ジャニ∞のライブでももっと欲しいなあ。「オンギター」「オンベース」「オンドラムス」「オンキーボード」「オンハープ」「オンパーカッション」そして「オンボーカル」…!

これでテンションがアガるのは、私の中に植え付けられてるものなんだろうね。初めてのライブ体験での刷り込み現象。私の中の音楽はコブクロに育てられたんだ。

 

あのキーボードの音も懐かしくってたまらなかった!村上くんの滑らかな音色!!

 

あぁ、好きな音楽が好きな人たちと奏でられてる…!!

 

感慨深くて、泣いた。

 

つくづく、関ジャムいい番組になりましたよね。

それも、嬉しい。ファン目線。

 

ところでコブクロ、今ってステージ回転したりしてるんですね…!立派になったもんだ…!!

今日は思わずインディーズ3枚目の「ANSWER」取り出してきて聞いてるけど、やっぱり名盤だわ、これ。

今聞いたら「神風」があまりにアイドルソングで驚いた。関ジャニ∞で演奏してる映像が脳内で出来てしまったんだけど、これ歌わないかなぁ~!めちゃくちゃイイです!!

次回セッションがある場合は、ぜひ!!

 

 

※追記※

勢いのままに歌割つくっちゃいました。

polka8dot.hatenablog.com